スクエニHD、26年3月期の最終益を287億円から169億円に下方修正…プロダクトアウトからマーケットインへの転換で海外組織全体を見直し
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、11月6日、2026年3月期の連結業績予想の修正を行い、最終利益を従来予想の287億円から169億円に引き下げた。これに伴い9月中間決算で98億円の海外組織全体を対象にした組織再編費用を計上し、第3四半期以降も20億円を計上する見込みとなるため。
同社では、海外市場の重要性が一層高まるなか、トランスメディア展開の進展や市場のデジタルシフト、さらに AI の加速度的な進化といった環境変化に対応するため、開発およびマーケティングの業務プロセスを抜本的に見直す必要があると判断したという。
こうした環境変化への対応と競争力の強化を目的にデータに基づく戦略的開発を推進し、従来のプロダクトアウト型からマーケットイン型への転換を進めている。その一環として、デジタルエンタテインメント事業の開発体制及びグローバルで統合されたマーケティング戦略を推進するために海外組織全体の在り方を見直し、より効率的かつ柔軟な組織運営を実現するための再編を行うことにしたという。
なお、売上高は2800億円、営業利益は410億円、経常利益は410億円で、従来の見通しからは変更はない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3245億0600万円、営業利益405億8000万円、経常利益409億3900万円、最終利益244億1400万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684