enish、3Q(1~9月)決算は売上高32%減、6億5200万円の営業赤字を計上 新作『雀エボライブ』は想定を大きく下回る

enish<3667>は、11月11日、2025年12月期の第3四半期累計(1~9月)の決算(非連結)を発表、新作『雀エボライブ』を投入したものの、想定を大きく下回り、大幅な減収となった。

売上高16億8000万円(前年同期比32.1%減)
営業損益6億5200万円の赤字(前年同期7億400万円の赤字)
経常損益6億4300万円の赤字(同7億4200万円の赤字)
最終損益9億円の赤字(同7億4500万円の赤字)

既存タイトルは、『ぼくのレストラン2』や『ガルショ☆』は、リリースから15年を迎える現在も、コラボレーション施策が好調に推移しており、安定した収益を確保した。今後も、運営施策の工夫により売上の減少を抑制し、よりきめ細かな対応を通じてユーザー満足度の向上に努めていく。また、リリース3周年を迎えた『進撃の巨人 Brave Order』では、新規ユーザー獲得、既存ユーザーの呼び戻し、機能改善等に取り組み、タイトルの活性化を図るとともに、魅力的なイベント施策の展開により、収益への寄与を図っている。

さらに、2024年8月にリリースされた『De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~』をベースとするブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories』は、ローグライクRPGとして開発されたが、暗号資産GEEKが取引所においてデリスト(取引停止)となったことを受け、現在はモバイルゲームとして再構築のうえ、再始動している。

足元の新作は、オンライン麻雀ゲーム『雀エボライブ』を9月17日にリリースした。リリース初期の売上は当初の想定を下回ったものの、継続的な機能改善やイベント施策により、収益性の向上を図っている。人気VTuberグループ「あおぎり高校」とのインゲームコラボも開始しており、今後の収益寄与につなげていく。

また、2025年リリース予定のスマートフォン向けパズルゲーム『声優どうぶつ園 ボイスフル』のほか、新たなタイトルとして、「ゆるキャン△」を原作としたNintendo SwitchおよびSteam向けゲーム『ゆるキャン△ みんなでワチャワチャ!キャンピングクック!』の制作を決定し、開発を進めている。

■2025年12月期の業績予想は引き続き非開示

2025年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。モバイルゲーム事業を取り巻く環境の変化が激しく、同社の業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難となっているため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高33億1700万円、営業損益8億1500万円の赤字、経常損益8億6200万円の赤字、最終損益8億8200万円の赤字(2024年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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