【ゲームエンタメ株概況(11/17)】『ヴァイスシュヴァルツ』の好調などによる1Q好決算を発表のブシロードがS高 今期の減益予想を嫌気されたサイバーエージェントは3日続落

11月17日の東京株式市場では、日経平均は続落し、前日比52.62円安の5万323.91円で取引を終えた。インバウンド関連を中心に売り物が先行し、一時は下げ幅500円超に達して5万円台を割り込む場面もあったものの、押し目買いの動きから次第に下げ幅を縮小した。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業97銘柄のうち、上昇は34銘柄(35%)、下落は60銘柄(62%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、ブシロード<7803>がストップ高した。ブシロードは、前週末11月14日に発表した第1四半期決算が『ヴァイスシュヴァルツ』を中心としたTCGの好調などにより、2ケタ増収、大幅増益での着地となったことが素直に評価されたようだ。
また、決算関連では、第3四半期決算が大幅黒字転換での着地となったことに加え、発行済株式総数の2.4%に当たる50万株・2億円を上限とした自社株買いを発表したアエリア<3758>が3日ぶりに反発した。
ほか、KLab<3656>が大幅反発し、エディア<3935>やハピネット<7552>などが買われた。
家庭用大手ゲーム株ではスクウェア・エニックスHD<9684>とセガサミーHD<6460>、コーエーテクモHD<3635>がしっかり。
半面、サイバーエージェント<4751>が下げ幅を拡大して3日続落した。サイバーエージェントは、2025年9月期決算とともに開示した2026年9月期の業績予想がレンジ予想の上限でも減益となる見通しとなっていることが市場から嫌気されたもよう。
第3四半期決算の大幅減収、営業赤字幅拡大を嫌気されたmonoAI technology<5240>は大幅反落し、年初来安値を更新した。
そのほか、オルトプラス<3672>や東京通信グループ<7359>、サンリオ<8136>などが売られた。サンリオは、インバウンド関連の一角として売り物に押された。

会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803