
カプコン<9697>は、2026年3月期 第2四半期のカンファレンスコールの質疑応答で、主力タイトルの状況や今後の施策について詳細を説明した。『モンスターハンターワイルズ』をはじめとする大型タイトルへの対応、リピート販売の好調要因、新作の期待値など、ゲーム事業の核心に踏み込む議論を展開した。
■『モンスターハンターワイルズ』はアップデート継続、シリーズは新興国市場で拡販余地
発売後にユーザー評価での課題や販売の伸び悩みがが指摘された『モンスターハンターワイルズ』について、システム面の改善アップデートや継続的なコンテンツ追加を実施する方針をあらためて示した。また、同作の開発費の償却状況については非公開としつつも、すでに償却中であり「現時点で減損の見込みはない」と説明した。
過去作の販売動向については、『モンスターハンターライズ』を中心にリピートが堅調で、「新興国市場を含め拡販の余地がある」とシリーズの強さを強調した。
■モバイル展開はTiMiとの協業でIP拡大を狙う
モバイル向け『モンスターハンターアウトランダーズ』は、テンセント傘下の TiMi Studio Group が開発・運営を行うライセンス供与型プロジェクト。カプコンはこれにより「国内外でのIP認知のさらなる拡大を期待している」と述べ、主力シリーズの裾野を広げる戦略がうかがえた。
■『バイオハザード レクイエム』は高評価を背景に前作超えを狙う
シリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』は、複数のゲームショウで高い評価を得ており、前作『バイオハザード ヴィレッジ』の初動販売本数を上回ることを目標に設定している。「システム面のトラブル」については、ネットワーク構造やゲームシステムが『モンスターハンターワイルズ』とは異なるため、同様のリスクは想定していないとした。PC向けにも幅広いスペックに対応する最適化を進めているという。
また、これは決算説明会でも触れたことだが、「レクイエム」の発表効果によりシリーズ過去作のリピート販売が伸長し、上期の業績を下支えしたこともあわせて発表した。
■完全新作『プラグマタ』、イベント評価は高く負担も限定的
期待される完全新作『プラグマタ』も東京ゲームショウなどで好評を得ており、幅広い層への認知拡大を図る。発売延期の影響や開発費の負担については、適宜評価損を計上しており、「今後の収益に大きな負担はない」と説明した。
■『ストリートファイター6』はeスポーツ連携で長期的な販売増を期待
『ストリートファイター6』については、サウジアラビアの「Esports World Cup」への参画で国際的な存在感が高まりつつある。同社は「CAPCOM Pro Tour」や「CAPCOM CUP」を通じて競技シーンを強化し、ユーザー基盤の拡大と長期的な販売増を見込む。
なお、映画版「ストリートファイター」に合わせたゲーム側の拡販施策については「現時点で言えることはない」としたが、今後のプロモーションを検討していく構えだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1696億400万円、営業利益657億7700万円、経常利益656億3500万円、最終利益484億5300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697