
ハピネット<7552>のアミューズメント事業が好調だ。2026年3月期 中間決算では売上高が前年同期比22.6%増の311億5200万円、セグメント利益が同64.6%増の28億800万円と売上、利益ともに大きく伸びた。好調の要因は、カプセル玩具市場が引き続き好調に推移したことに加え、自社が運営するカプセルトイショップ『ガシャココ』や、バンダイナムコアミューズメントと共同運営する『ガシャポンバンダイオフィシャルショップ』『ガシャポンのデパート』の店舗増加が貢献したことである。主要部門別では、セグメント内売上だ8割を占めるカプセル玩具の売上が同31.5%増の250億円と大きく伸びた。




中期経営計画の進捗として、カプセルトイ事業のグローバル展開を加速させている。「ハピネット・アメリカ」を設立し、バンダイのカプセルトイ専門店『ガシャポンバンダイオフィシャルショップ』の店舗運営を行うことでアメリカ市場へ進出した。累計店舗数は5店舗で、今期中に16店舗、中期経営計画の3年間で60店舗の出店を目指している。既存店は売上が計画どおり進捗しており、今後出店のスピードアップを図る予定だ。テキサス州ダラスを中心にドミナント出店を進める予定である。
【出店実績】
・Grapevine Mills
・North East Mall
・Firewheel Town Center
・The Parks Mall at Arlington
・Town East Mall


あわせて、バリューチェーン変革として自社運営のカプセルトイショップ『ガシャココ』の展開を進めており、2026年3月期9月末時点で143店舗を出店した。中期経営計画最終年度の2028年3月期には260店舗(FC100店舗)の出店を計画している。12月中旬に浅草エリアに新店舗をオープン予定で、インバウンド需要なども意識した優良なロケーション開拓を行っている。
また、2026年3月期下期の注目商品として、『サンリオキャラクターズ』や2026年に生誕30周年を迎える『たまごっち』など人気IPのカプセルトイが引き続き投入していく予定だ。とりわけ『たまごっち』については2026年に生誕30周年を迎え、10~20代を中心に再ブームとなっており、同社としても期待を寄せている。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3644億1800万円、営業利益116億7700万円、経常利益119億6300万円、最終利益67億6400万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552