モバイルファクトリー、25年12月期の最終益を7億0500万円→4億5600万円に下方修正 期末配当予想は20円から23円に増額

モバイルファクトリー<3912>は、12月12日、2025年12月期連結業績予想の修正を行い、売上高33億9300万円(前回予想34億7000万円)、営業利益10億8900万円(同10億2000万円)、経常利益11億0700万円(同10億1900万円)、最終利益4億5600万円(同7億0500万円)、EPS63.24円(同93.48円)とした。ただ、期末配当予想は従来予想の1株あたり20円から23円に引き上げた。

・売上高:34億7000万円→33億9300万円
・営業利益:10億2000万円→10億8900万円
・経常利益:10億1900万円→11億0700万円
・最終利益:7億0500万円→4億5600万円
・EPS:93.48円→63.24円

【従来予想からの修正率】
・売上高:2.2%減
・営業利益:6.7%増
・経常利益:8.6%増
・最終利益:35.3%減

【前年実績との比較】
・売上高:2.2%増
・営業利益:2.9%増
・経常利益:4.7%増
・最終利益:34.7%減

同社は、売上高が前回予想をわずかに下回る見込みであるものの、販管費の抑制により営業利益と経常利益は上回る見通しを示した。

売上高は概ね前回発表予想通りに推移したが、わずかに下振れする見込み。一方で、広告宣伝費の予算消化が当初計画よりも緩やかになったことなどから、販管費が想定を下回る見通しとなり、その結果、営業利益および経常利益は前回発表予想を上回る見込みである。

ただ、最終利益については、経常利益の増益要因がありながらも、繰延税金資産の取り崩しに伴う法人税等調整額の計上により、前回発表予想を下回る見込み。

具体的には、連結決算において子会社投資に係る将来減算一時差異について繰延税金資産を計上していたが、当該一時差異のスケジューリングを慎重に見直した結果、予測可能な将来の期間に解消される見込みが低下したと判断した。このため、今期の当該繰延税金資産3億1300万円を取り崩し、法人税等調整額に同額を計上する見通しになった。