松竹<9601>は、1月14日、2026年2月期の第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表、映像関連事業での映画興行が継続して好調であったことや、演劇事業において歌舞伎座などが好調だったことで、大幅増収、大幅営業増益を達成した。
売上高747億5600万円(前年同期比25.8%増)
営業利益54億9600万円(前年同期74000万円)
経常利益56億1000万円(同41億9600万円の赤字)
最終利益49億6400万円(同10億1800万円の赤字)
主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像関連事業 売上高410億900万円(前年同期比35.8%増)、セグメント利益24億3900万円(前年同期5億4800万円の赤字)
配給は、邦画12作品、洋画5作品、アニメ8作品、シネマ歌舞伎、METライブビューイング、松竹ブロードウェイシネマに加え、ODS作品、ライブビューイングなど多様な作品を公開した。4月の「Snow Man 1st Stadium Live Snow World 映画館生中継!!」が好評を博し、5月の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」、7月の「事故物件ゾク 恐い間取り」は興行収入10億円を超えるヒットとなった。11月の「TOKYOタクシー」も好調に推移した。
興行は、第1四半期の「名探偵コナン 隻眼の残像」「マインクラフト/ザ・ムービー」「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」のヒットに続き、第2四半期も「国宝」『劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章 猗窩座再来』「ジュラシック・ワールド/復活の大地」「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」などのヒット作が続いた。第3四半期も「8番出口」「チェンソーマン レゼ篇」「爆弾」などのヒット作に恵まれ、収益に貢献した。また、映画館事業の売店部門においても、興行と連動し好調を維持した。
テレビ制作は、地上波放送にて連続ドラマ「レプリカ 元妻の復讐」、BS放送にてスペシャルドラマ「無用庵隠居修行9」、CS放送にて「鬼平犯科帳」シリーズ「兇剣」ほか2作を制作した。
DVD・ブルーレイディスク販売は、「パリピ孔明 THE MOVIE」『か「」く「」し「」ご「」と「』「裏社員。-スパイやらせてもろてます-」「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」を発売し、好評を博した。
配信は、「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」「ババンババンバンバンパイア」「366日」「事故物件ゾク 恐い間取り」をAmazon Prime Videoにて定額見放題サービス独占配信を実施し、収益に貢献した。
CS放送事業などは、松竹ブロードキャスティングにおいて、過去の貴重な作品の初放送など、ターゲットに訴える編成を実施し、新規契約者の獲得に努めた。
②演劇事業 売上高201億8900万円(同17.9%増)、セグメント利益12億8500万円(前年同期11億6900万円の赤字)
劇場運営において、歌舞伎座は、尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露公演を上演、「鬼平犯科帳」、新作歌舞伎「火の鳥」など、好評を博した。また、「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」の三大名作を上演し、盛況となった。新橋演舞場は、「ANDO」「星列車で行こう」など、大阪松竹座は、「七月大歌舞伎 尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露」、「じゃりン子チエ」など、南座は、「流白浪燦星」「市川團十郎特別公演」などの公演が好評を博した。
映画配給において、シネマ歌舞伎は、新作「源氏物語」や月イチ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺/二人椀久」などが予想を大きく上振れし、好成績を収めた。
③不動産事業 売上高110億2400万円(同5.6%増)、セグメント利益41億5400万円(同8.7%減)
テナントリレーションの強化により引き続き高稼働を維持し、強固な収益基盤を堅持した。特に歌舞伎座タワーなどの主要物件においては、リーシング戦略の最適化や資産価値を高める計画修繕に合わせ、適切な賃料改定を行うことで収益力の向上を図った。
エリア価値向上に向けた取り組みでは、東銀座エリアマネジメント活動を通じて地域との連携を深めた。賛同企業の拡大により組織基盤が強化される中、賑わい創出イベントなどの施策を継続的に実施し、「選ばれる街」としてのブランド力向上と、中長期的な資産価値の底上げに注力した。
■通期利益予想を上方修正
2026年2月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に利益予想の上方修正を実施しており、以下のとおり。
売上高970億円(前期比15.5%増)
営業利益55億円(同230.4%増)
経常利益57億円(前期25億円の赤字)
最終利益50億円(同6億6400万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 松竹株式会社
- 設立
- 1920年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 会長執行役員 迫本 淳一/代表取締役社長 社長執行役員 髙𣘺 敏弘/代表取締役 副社長執行役員 武中 雅人
- 決算期
- 2月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9601