デジタルハーツHD、連結子会社AGESTの株式分配型スピンオフ上場の方針を取り下げ 現環境下でのスピンオフ上場は株主利益を毀損しうると判断
デジタルハーツホールディングス<3676>は、3月2日、連結子会社AGESTの株式分配型スピンオフ上場の方針を取り下げることを発表した。
■方針取り下げの理由
同社では、中長期的な企業価値の最大化および新規上場株を配当するという最大規模の株主還元の実施を目的として、AGESTのスピンオフ上場に向けた準備を進めてきた。その結果、当期は第 3 四半期連結累計期間として過去最高の営業利益を更新するなど着実に成果をあげている。
しかし、株式市場では現在、AI技術やそれを活用したツールの急速な発展により、SaaSをはじめとする既存ITビジネスの成長性に対する市場の見方がより慎重になっており、IT関連銘柄の評価水準が大幅に下落するなど先行き不透明な状況が続いている。
同社は、このような株式市場の劇的な変化を受け慎重に議論を重ねた結果、現在の環境下においてスピンオフ上場を断行することは株主利益を毀損しうると判断し、今回、スピンオフ上場の方針を取り下げることを決定した。その一方で、スピンオフ上場に代わる株主還元を実施する。
今後も同社グループは、ゲーム・エンターテインメントコンテンツ向けにデバッグやローカライズサービスを展開するDHグループ事業では「AI時代のゲーム開発に最も重要となる人の感性を活かした“エンタメ品質”保証」を、エンタープライズシステム向けにテスト・セキュリティサービスを展開するAGESTグループ事業では「AI時代の品質と安全を守る日本発の“AIセキュリティカンパニー”」を目指し、各事業それぞれの成長戦略を強力推進することで、企業価値最大化に努めていく。
■今後の見通し
なお、このスピンオフ上場の中止が同社の2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微である見込みだが、今後業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には、速やかに発表するとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社デジタルハーツホールディングス
- 設立
- 2013年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 宮澤 栄一/代表取締役社長CEO 筑紫 敏矢
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3676




