DeNA、27年3月期のゲーム事業は『ポケポケ』反動減続き減収減益の見通し ソフトローンチ戦略で仕込み継続、1~2本は本格運用フェーズに

 

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、5月12日、2026年3月期におけるゲーム事業の業績について、売上収益は前の期比17.6%減の643億5600万円、セグメント利益は同23.1%減の296億5600万円と減収減益だったと発表した。主力タイトル『Pokémon Trading Card Game Pocket(以下、ポケポケ)』の反動減が響いたため、と説明している。24年10月30日に配信開始した『ポケポケ』は、リリース初期に非常に大きな売上寄与を見せた一方、配信当初の高水準からの反動が発生したという。

 

続く2027年3月期についても、会社側はゲーム事業が減収減益となる見通しを示している。決算説明会では、前期に『ポケポケ』の初動寄与が特に上期業績を大きく押し上げていたことを踏まえ、その反動を織り込んでいると説明した。

▲『ポケポケ』については人気が落ちたというより、リリース当初の爆発的に伸びた状況が落ち着き、安定フェーズに移行した、という見方が適切かもしれない。

  

一方で、足元では新規タイトル開発のパイプライン整備を進めているという。同社が近年強化しているのが「ソフトローンチ戦略」だ。開発初期段階からユーザー反応を分析し、独自のマイルストーンに基づいて継続可否を判断。ユーザーフィードバックを反映しながら品質を磨き込み、一定基準を満たしたタイトルのみを本格運用フェーズへ移行させる体制を構築している。

会社側は、2027年3月期に本格運用フェーズへ移行するタイトルを1~2本投入できる見通しも示した。大型タイトルへ一括投資する従来型ではなく、小規模検証を重ねながらヒット確率を高める運営型ゲームらしい開発モデルへシフトしているとのこと。

 

また、AI活用も重要テーマとして掲げる。南場智子会長は、AI前提で業務フローを組み替えることで、一部工程では人による関与を10%程度まで削減できたと説明。ゲーム開発・運営領域においても、生産性向上への手応えを示した。

 

さらに、将来成長に向けた投資分野としては、IP・アニメ関連事業を優先領域に位置づけている。ゲーム単体ではなく、IP展開やメディアミックスも含めた成長戦略を引き続き重視する方針とみられる。

 

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株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円、税引前利益318億1700万円、最終利益241億9300万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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