マーベラス<7844>は、5月15日、2026年3月期の連結決算を発表、コンシューマ新作基幹3タイトルの発売やアミューズメント事業の好調により過去最高売上を達成した。
また、各利益項目についても一部不振タイトルの評価損、減損損失を計上したものの、好調なプロジェクト・事業、コストコントロールによりカバーし、大幅な増益となった。
■2026年3月期決算実績
売上高379億8200万円(前々期比35.8%増)
営業利益22億4800万円(同23.7%増)
経常利益28億5600万円(同58.7%増)
最終利益19億9400万円(同143.6%増)
■各セグメントごとの状況
①デジタルコンテンツ事業 売上高204億8900万円(前々期比58.9%増)、セグメント損益5800万円の赤字(前々期9億3700万円の黒字)
コンシューマ部門は、「ルーンファクトリー」シリーズの最新作となる『龍の国 ルーンファクトリー』を、新型ゲーム機Nintendo Switch2本体同時発売タイトルとして2025年6月5日に、「牧場物語」シリーズの最新作『牧場物語 Let's!風のグランドバザール』を同年8月に全世界で発売し、好調なセールスを記録した。
一方、同年9月に投入した「デモンエクスマキナ」シリーズの最新作『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』(デモンエクスマキナ タイタニックサイオン)は低調な推移となり、当初販売計画を大きく下回る結果となった。
オンライン部門は、『ドルフィンウェーブ』などの既存タイトルが堅調に推移するとともに、決済手段の多様化や運営効率化の取り組みなどにより、収益性が改善した。一方、2025年10月22日に配信を開始した新作スマートフォン向けアプリゲーム『ブラウザ三国志 天』の売上が計画を下回る推移となったことから、将来の回収可能性を鑑み、ゲーム資産残高を一括償却した。
コンシューマゲーム新作3タイトルの発売により、売上は前期比で大きく伸長したが、『DAEMON X MACHINA TITANIC SCION』と『ブラウザ三国志 天』の不振の影響により、セグメント損失を計上した。
②アミューズメント事業 売上高127億1100万円(同21.7%増)、セグメント利益31億6800万円(同18.0%増)
主力であるキッズアミューズメントマシン『ポケモンフレンダ』において、2025年4月に「5だん」を、稼動2年目からは「ベストタッグだん」の新弾を同年7月、9月、11月、2026年2月に投入し、歴代ポケモンキッズアミューズメントマシン最速となる約1年7ヵ月で累計プレイ回数2億回を突破するなど、好調に推移した。
海外市場においては、2025年4月より『ポケモンメザスタ』の海外展開を開始し、順次稼動地域を拡大した。各地域において稼動が好調に推移した結果、収益が国内を上回る水準まで成長し、業績を牽引した。
なお、北米展開タイトルにおいて、稼動状況が想定を下回る推移となったことから、関連する棚卸資産および固定資産について、評価損および減損損失(特別損失)を計上したが、国内外におけるポケモンキッズアミューズメントマシンの好調により、前期比で増収増益となった。
③音楽映像事業 売上高47億8100万円(同3.5%増)、セグメント利益9億1000万円(前々期4900万円の赤字)
TVアニメ「9-nine -Ruler’s Crown」およびTVアニメ「ブスに花束を。」を2025年7月から、TVアニメ「素材採取家の異世界旅行記」およびTVアニメ「転生悪女の黒歴史」を同年10月から放送したほか、TVアニメ「キミとアイドルプリキュア♪」をはじめとした「プリキュア」シリーズ関連タイトルなどのパッケージ商品化を行った。
また、劇場版プリキュアの最新作「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」が同年9月12日に公開となり、2023年、2024年に続き3作品連続で興行収入が10億円を突破するなど、好調に推移した。
舞台公演は、「ミュージカル『テニスの王子様』」や「舞台『刀剣乱舞』」『ワールドトリガーthe Stage』「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」「ミュージカル『薄桜鬼 真改』」「舞台『ジョーカー・ゲーム』」「『Dancing☆Starプリキュア』 The Stage」「舞台『鋼の錬金術師』」といったシリーズ作品の新作公演を実施し好評を博したほか、新規作品として「舞台『魔道祖師』」「舞台『日本三國』」「舞台『賭ケグルイ』」「ミュージカル『PandoraHearts』」「ミュージカル『スキップとローファー』」などの公演を実施した。
前期に実施した不採算事業の整理による利益改善に加え、舞台公演でのヒットタイトルの貢献や、TVアニメの二次利用収入が好調に推移した結果、利益が大幅に改善した。
■今期は減収ながら各利益項目とも増益の見込み
2027年3月期通期の連結業績予想は以下のとおり。
デジタルコンテンツ事業の新作基幹タイトル数が減少することから減収となる見込みだが、利益面では同事業における開発・運営体制の再構築による採算性の改善と、収益性の向上を図ることで、通期での営業増益を目指していくとしている。
売上高300億円(前期比21.0%減)
営業利益30億円(同33.4%増)
経常利益30億円(同5.0%増)
最終利益20億円(同0.3%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 照井 慎一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高379億8200万円、営業利益22億4800万円、経常利益28億5600万円、最終利益19億9400万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844




