
カプコン<9697>のデジタルコンテンツ事業が、リピート販売を軸に引き続き好調に推移している。2026年3月期は販売本数が前の期比13.9%増の5907万本と過去最高を更新し、デジタルコンテンツ事業の売上高は1442億77百万円(前期比15.3%増)、営業利益は706億18百万円(同8.4%増)と増収増益を達成した。

販売本数の内訳を見ると、新作は同22.5%減の960万本だった一方、リピート販売は同25.2%増の4946万本と大きく伸長。リピート販売としても過去最高を更新しており、長期的にタイトルを販売し続ける同社の戦略が成果を上げている格好だ。

主要タイトルでは、新作『バイオハザードレクイエム』が691万本を販売。さらに同タイトルの発表効果もあり、『バイオハザード RE:4』が369万本、『バイオハザード ヴィレッジ』が362万本、『バイオハザード RE:3』が346万本を販売するなど、シリーズ旧作の販売も伸びた。
また、自社IPと映像展開の相乗効果も目立った。『デビル メイ クライ 5』は、Netflixで配信されたアニメ作品との連動効果もあり、今期だけで271万本を販売した。ゲームIPを映像化し、その人気をゲーム販売へ還元するカプコンのクロスメディア戦略が成果を示した形となる。

2027年3月期についても、同社はデジタルコンテンツ事業の拡大を継続する方針だ。売上高は前期比5.5%増の1522億円、営業利益は同12.6%増の795億円を計画している。

販売本数計画では、新作を同25.0%増の1200万本を見込む。完全新規IP『プラグマタ』は4月発売ながら累計200万本を販売する好調な立ち上がりを見せており、今後は『鬼武者 Way of the Sword』などの投入も予定している。
一方、リピート販売についても同7.2%増の5300万本を計画しており、過去最高だった前期をさらに上回る想定となっている。トータル販売本数は前期比10%増の6500万本を見込む。

大型新作と豊富な旧作ラインアップを組み合わせた販売戦略に加え、映像化などIP展開による再活性化も追い風となっており、カプコンは引き続き安定した収益成長を目指す。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1696億400万円、営業利益657億7700万円、経常利益656億3500万円、最終利益484億5300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697




