
コロプラ<3668>は、第2四半期の決算説明会において、主力タイトル『ドラゴンクエストウォーク』について、位置情報ゲーム特有の高い継続率が長期運営を支えているとの認識を示し、今後も「歩く」ことを軸にしたゲーム体験を重視しつつ、IP連動施策や海外展開、マルチプラットフォーム展開を進めていく方針を明らかにした。本日5月28日もAppStoreセールスランキングで首位を獲得するなど長期間にわたって高い人気を保っている。
質疑応答では、『ドラゴンクエストウォーク』の現状評価について質問が寄せられた。これに対し同社は、スクウェア・エニックス配信タイトルであるため詳細な数値説明は控えるとしながらも、「前年同期比では大型コラボイベントの反動があるが、2年前と比較すると大きく落ち込んでいない」と説明。位置情報ゲームならではの高い継続率が表れているとの見方を示した。
同社は、歩行や健康要素をゲームに取り入れている点を特徴として挙げ、「周年イベントを中心に、ユーザーに飽きられない工夫を継続していく」とコメント。「ウォーキングというゲームの根幹を大切にし、位置ゲーならではの楽しみを提供することで、長く継続してもらいたい」とした。
実際、足元では年始イベント「新春ウォーク」を開催したほか、『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ』『ドラゴンクエストⅦ』など、シリーズIP展開に合わせたイベントが好調に推移。ゲームと連動したリアルウォーキングイベントも定期的に実施しており、"歩くRPG"としての体験価値を高めている。
会社側は、「ドラゴンクエストらしさを追求しつつ、日常生活に新たな発見や感動を提供する施策を展開していく」と説明しており、単なる位置ゲームではなく、"日常に溶け込む体験型コンテンツ"として育成を続ける考えを示した。
また、一般的な運用型スマホゲームと比較した際の位置情報ゲームの強みについても言及。同社は「歩くという行動自体がゲームプレイの主軸となっているため、一般的なモバイルゲームとは遊び方が大きく異なり、継続率が高い傾向にある」と説明した。コンテンツ消費速度が比較的緩やかであることが、長寿命化につながっているとの認識を示している。
さらに、コロプラは創業時から位置情報ゲームに取り組んできたことにも触れ、「ユーザーが負荷を感じずに歩いて遊べる技術的な強み」を持っていると強調した。今後の海外展開についても、各国の生活様式や文化の違いを考慮しながら、位置ゲーの魅力を活かした収益化を目指す考えを示した。
一方で、売上構成については、現在『ドラゴンクエストウォーク』への依存度が高い状況であることも認めた。そのうえで、「売上を大きく成長させるフェーズでは新作タイトルが重要になる」と説明。『白猫プロジェクト』など既存タイトルの長期運営で培ったノウハウを新作にも活かしていく方針を示した。
加えて、同社は今後の成長戦略として、位置情報ゲームを軸にしながらも、スマートフォン向けタイトルに限定せず、コンシューマーゲームやVR/XRなどマルチプラットフォーム展開を進め、「Global Top 20」を目指す考えも明らかにした。これに向け、開発体制や新作開発プロセス管理など基盤強化にも取り組んでいるという。
近年のモバイルゲーム市場では、短期間で消費されるタイトルが増える一方、『ドラゴンクエストウォーク』は"歩く"という日常行動と結びついたゲーム性によって、比較的長期的なユーザー定着を実現している。コロプラは、位置情報ゲームならではの継続率の高さと、国民的RPG『ドラゴンクエスト』IPの強みを掛け合わせることで、長期運営型タイトルとしての価値向上を図っているようだ。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 上席執行役員 CEO 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高259億3300万円、営業利益10億200万円、経常利益18億500万円、最終損益3億600万円の赤字(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668





