
HEROZ<4382>は、6月12日、2026年4月期の連結決算を発表し、売上高64億2400万円(前の期比8.3%増)、営業利益5億2300万円(同70.7%増)、経常利益4億0800万円(同78.9%増)、最終利益3億7600万円(前の期は1億7700万円の損失計上)だった。
・売上高:64億2400万円(同8.3%増)
・営業利益:5億2300万円(同70.7%増)
・経常利益:4億0800万円(同78.9%増)
・最終利益:3億7600万円(同1億7700万円の損失計上)
AI関連需要の拡大を追い風に主力事業が伸長したほか、子会社株式売却益の計上もあり、各利益段階で大幅な改善を達成した。
■「AI BPaaS」戦略を本格推進
同社は現在、「HEROZ 3.0」としてAIを活用した業務代行サービス「AI BPaaS」を中核戦略に据えている。
生成AI市場が実証実験段階から本格導入フェーズへ移行する中、単なるAIツール提供ではなく、AIエージェントを活用した業務プロセス全体の変革を目指している。将来的には課題設定から解決までを自律的に実行する「Meta Agent」の実現を掲げている。
■AIX事業が成長を牽引
主力のAIX事業では、AIエージェント機能の実装や大型案件獲得が進み、収益が拡大した。
BtoC領域では将棋アプリ「将棋ウォーズ」が引き続き堅調に推移したほか、新モード「スプリントモード」やシーズンパス施策が好評を博し、対局数やプレミアム会員数の増加につながった。
BtoB領域ではAI導入需要の拡大を背景に案件数が増加。グループ会社VOIQによるインサイドセールス強化も奏功し、商談件数や稼働案件数が伸長した。
■「HEROZ ASK」がARR2億円突破
企業向け生成AIアシスタント「HEROZ ASK」は成長を続けている。
2025年10月にARR(年間経常収益)1億円を突破した後、2026年4月にはARR2億円を突破した。利用企業数とID数も順調に増加しているという。
同社はRAG機能やAIエージェント機能の強化に加え、「スライドAI」「Deep Research」「議事録AI」などの機能拡張を進めており、企業向けAI基盤としての機能強化を続けている。
■バリオセキュア完全子会社化でセキュリティ事業強化
同社は2026年4月、連結子会社のバリオセキュアを株式交換により完全子会社化することを決定した。
これにより、
・ AIエージェント開発
・ 営業連携
・ 共通インフラ活用
・ 間接部門の効率化
などを進め、AI Security事業の成長を加速させる考えだ。
また、スタートアップ向けバックオフィスBPOを手掛けるAKMコンサルティングの買収も決定。AI技術とBPOノウハウを組み合わせた次世代型サービス開発を進める。
■ストラテジット売却で事業ポートフォリオ最適化
一方で、iPaaS事業を展開するストラテジット(現GMO AIコネクト)の株式を譲渡した。
同社は譲渡によって得た経営資源をAIエージェントやAI BPaaS領域へ集中投下するとしており、事業ポートフォリオの見直しを進めている。譲渡に伴い関係会社株式売却益3億1100万円を特別利益として計上した。
■2027年4月期の見通し
2027年4月期の業績は、売上高68億円(前期比5.8%増)、営業利益8億円(同52.9%増)、経常利益7億円(同71.4%増)、最終利益3億円(同20.2%減)、EPS19.73円を見込む。株価収益率は40.7倍となる。
・売上高:68億円(同5.8%増)
・営業利益:8億円(同52.9%増)
・経常利益:7億円(同71.4%増)
・最終利益:3億円(同20.2%減)
・EPS:19.73円
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役CEO 林 隆弘/代表取締役CRO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高59億2900万円、営業利益3億600万円、経常利益2億2800万円、最終損益1億7700万円の赤字(2025年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382




