
コロプラ<3668>は、2027年に発売を予定する新作コンシューマーゲーム『白猫プロジェクト INFINITY』について、ユーザーから驚きと期待の声が寄せられるなど大きな盛り上がりを見せたことを第3四半期決算説明会で明らかにした。これは7月11日に開催された「白猫プロジェクト」12周年記念生放送で発表された情報だが、説明会では発表に至るまでの経緯とともに、今回の反響についても説明した。
■「白猫」のコンシューマー展開に大きな反響
『白猫プロジェクト INFINITY』は、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2向けに2027年の発売を予定している。同社によれば、7月11日の発表はユーザーから「驚きと期待の声」が寄せられるなど、大きく盛り上がった。
コロプラ側もこの反響を「大きな期待」と受け止めており、決算説明会では、その期待に応えられるよう2027年の発売に向けて準備を進めていると説明した。
「白猫プロジェクト」は、スマートフォン向けゲームとして長年展開されていたが、コンシューマーゲーム化については任天堂との特許紛争で頓挫したかに見えただけに、ファンはもちろん業界としても大きなサプライズとなったようだ。
■「スマホ版の移植」ではなく、新しい「白猫」を目指す
今回の期待を考えるうえで重要なのが、『INFINITY』が単純なスマートフォン版の移植ではないことだ。コロプラは「白猫プロジェクト」のコンシューマー展開について以前から試行錯誤してきたものの、「単に移植することが答えではない」と考えていたという。
今回、コンシューマーゲームとして「白猫」をどう成立させるのか、その方向性が定まったことで発表に至った。『INFINITY』では、「白猫」らしさであるアクションゲームの要素をコンシューマー向けにカスタマイズ。スマートフォン版とは異なる、新しい「白猫」の形を目指している。
■期待されるのは「爽快アクション×キャラクター収集」の新体験
本作のコンセプトは、「戦いの中で無限に広がる!爽快アクション×爆増するキャラリンク」。
『白猫プロジェクト NEW WORLD'S』から50人以上のプレイアブルキャラクターが登場するほか、オリジナルキャラクターも登場する。
特徴となるのが「キャラリンク」だ。
バトル中に新たな仲間と出会った際、新しい仲間を加えたり、既存の仲間を強化したり、といった選択ができる。新たな仲間を選べばキャラリンクによってパーティーが強化され、既存の仲間を選べばキャラクターがリアルタイムで成長する。
さらにキャラクターの組み合わせによってアクションが強化されたり、特殊なバフやステータス上昇効果が発生したりする。つまり、従来の「白猫」が持つ爽快なアクションを残しながら、キャラクターを集め、組み合わせ、育てていく楽しさをコンシューマー向けに再構築したタイトルといえる。
■現役ユーザーだけでなく「元白猫ユーザー」もターゲットに
今回のタイトルには、現在の「白猫」ユーザーだけでなく、過去に遊んでいたユーザーや、これまで「白猫」に触れてこなかったユーザーを取り込む狙いもある。
初出時のリリースで『白猫』スーパーバイザーの角田氏は、 現在遊んでいるファンには新鮮な体験、かつて遊んでいた人には少し懐かしい体験、 そして、『白猫』未経験者にはキャラクターを集めていくユニークな体験を提供したいとのコメントを寄せていた。
ここは今回のコンシューマー展開における大きなポイントだろう。スマートフォン版をそのまま別のハードに移すのではなく、長年のファンが「白猫らしい」と感じながらも、新しいゲームとして楽しめるものにする。同時に、過去のファンを呼び戻し、新規ユーザーにも「白猫」の世界へ入ってもらう。
『INFINITY』が成功すれば、現在の「白猫」ファンだけでなく、かつてのファンや新規層まで含めてIPのファンベースを広げるきっかけになる可能性がある。
■コロプラにとっても新たなIP展開の選択肢
もう一つ注目したいのが、今回の取り組みが「白猫」の新作にとどまらないことだ。これまでPC・コンシューマー向けタイトルの開発はグループ会社が中心だったが、今後はコロプラ自身もIP展開の一つの選択肢としてコンシューマーゲームに取り組む方針を示している。
「白猫」という長期運営IPをコンシューマー向けに再構築することで、スマートフォンとは異なるユーザーとの接点を作る。
『INFINITY』がどこまで新しいファンを獲得できるかは、今後の「白猫」IPの広がりだけでなく、コロプラが今後どのように自社IPをマルチプラットフォーム展開していくのかを見るうえでも重要になりそうだ。
長年スマートフォンで展開してきた「白猫」をコンシューマー向けにどう再構築するのか。『白猫プロジェクト INFINITY』の今後の開発に注目が集まる。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 上席執行役員 CEO 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高259億3300万円、営業利益10億200万円、経常利益18億500万円、最終損益3億600万円の赤字(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668
