【決算まとめ①】ゲーム関連企業の26年4~6月期決算 アプリ外決済の普及などで36社中の20社が増益と利益率改善が進む KLabは19四半期ぶりの営業黒字を達成

柴田正之 編集部記者
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主要ゲーム関連企業の2026年4~6月期の決算を振り返りたい。今回の集計データでは、6月決算銘柄の期末というということで本決算発表ということでは少数派のタイミングとなる。

むしろ3月期決算銘柄の新しい決算期のスタートがどのような結果となったのかが多くの注目を集めやすいと言えるだろう。そのような中で家庭用大手ゲーム株などを中心に第4四半期となる前四半期に新作投入などによる業績のピークを迎えていた企業も多く、QonQでの業績比較ではこの四半期では減収となる企業が多くなることは否めないところだ。

一方で、市場は任天堂<7974>の「Nintendo Switch 2」が大きく普及したことで、ソフトウェアを展開する選択肢が増えたことは各ソフトメーカーにとって、大きなプラス要因となっている。これはスマホゲームを主力としてきた企業にとっても同じで、グリーHD
<3632>が『アナザーエデン ビギンズ』の発売を9月17日に予定しているほか、コロプラ<3668>も『白猫プロジェクト INFINITY』を2027年に発売する予定であることを明らかにしている。

さて、今回も前回までの形と同じく、テーマごとに少し切り分け、この記事では4~6月期の決算シーズンの主要ゲーム関連企業の決算の概略をまとめてみたい。これまでの記事とデータの連続性も踏まえ、エイチームH<3662>とgumi<3903>、アピリッツ<4174>、coly<4175>などの決算は既に次の四半期の決算発表が迫っているが2~4月期の数字を使用している。

■KLabは19四半期ぶりの営業黒字を達成 アプリ外決済でモバファクは利益率向上

この四半期に業績が大きく好転したのはKLab<3656>だ。KLabは、新作『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』が4月21日にリリースされて順調に立ち上がった結果、大幅な増収、営業黒字転換を達成した。なお、同社の四半期ベースでの営業黒字計上は19四半期ぶりとなり、ようやく長いトンネルの出口が見えたと言える。このペースで次の四半期も業績を積み上げつつ、新たな軸となるタイトルや新規事業を育成できるのかが、今後の注目ポイントとなってきそうだ。

また、モバイルファクトリー<3912>もQonQで大幅増収増益を達成しつつ、第2四半期累計業績でも売上高と営業利益で過去最高業績を更新した。特に利益面については、『駅メモ!』アプリ外課金比率の上昇によるプラットフォーム手数料の削減が大きなプラスとなっており、今期は年間を通じた利益率改善が期待されるところ。

半面、この四半期にQonQで最も減収率が大きかったのはコーエーテクモHD<3635>だ。これは前述のとおり、前四半期に新作『ぽこ あ ポケモン』や『仁王3』などが発売となった反動によるものとなる。YonYでは2ケタ超の増収増益での着地となっており、現時点では過度の懸念材料と捉える必要はなさそうだ。

■23社が減収となるも20社が増益と利益率改善が進む

この四半期決算では、集計対象企業36社中の13社が増収、23社が減収となり、減収となった企業が多かった。一方で営業利益については20社が増益(赤字幅の縮小を含む)、16社が減益と増益の企業が多かった。

なお、36社を売上高と営業利益の増減別に分けると、以下のようになる(並びはコード順)。

増収増益…DeNA<2432>、KLab<3656>、コロプラ<3668>、ケイブ<3760>、ドリコム<3793>、Aiming<3911>、モバイルファクトリー<3912>、マイネット<3928>、アピリッツ<4174>、東京通信グループ<7359>
増収減益…エイチームHD<3662>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ブシロード<7803>
減収増益…グリーHD<3632>、ボルテージ<3639>、enish<3667>、ワンダープラネット<4199>、イマジニア<4644>、バンダイナムコHD<7832>、マーベラス<7844>、スクエニHD<9684>、カプコン<9697>、コナミグループ<9766>
減収減益…MIXI<2121>、コーエーテクモHD<3635>、ネクソン<3659>、オルトプラス<3672>、アエリア<3758>、ガンホー<3765>、gumi<3903>、カヤック<3904>、アカツキ<3932>、coly<4175>、テンダ<4198>、サイバーエージェント<4751>、セガサミーHD<6460>

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KLab株式会社
https://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 真田 哲弥
決算期
12月
直近業績
売上高68億5600万円、営業損益13億400万円の赤字、経常損益14億2100万円の赤字、最終損益41億7600万円の赤字(2025年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る
株式会社モバイルファクトリー
https://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高34億2700万円、営業利益11億2100万円、経常利益11億4500万円、最終利益4億8800万円(2025年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
企業データを見る
コーエーテクモホールディングス株式会社
https://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 兼 取締役会議長 襟川 陽一/代表取締役 社長執行役員CEO 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高883億9300万円、営業利益371億6800万円、経常利益570億円、最終利益428億3000万円(2026年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
企業データを見る