エイティング<3785>が本日(11月9日)発表した2011年9月期の連結業績は、売上高21億9100万円(前年同期比34.8%増)、営業利益2億1200万円(同277.2%増)、経常利益2億0900万円(同204.7%増)、当期純利益9400万円(同223.5%増)だった。
同社では、主力のゲームソフト開発事業の好調が主な増益要因となった。ゲームソフト開発事業の売上高は19億8300万円(前期比31.6%増)、営業利益は6億2300万円(同62.8%増)だった。 ニンテンドー3DS向けやマルチプラットフォームでの大型受託案件の開発が順調に進んだ、としている。開発の大型案件化やオンラインでのネットワーク対戦機能、HD化による描画の高精細化に伴うクオリティ向上など見積開発費以上のコストが発生したものの、販管費を抑制することで増益を確保したとのこと。
モバイルコンテンツ開発事業では、新たにスマートフォンやソーシャルゲームの開発を行なっているが、新たにソーシャルゲーム開発の専門部署を設立し、開発体制の強化のため、積極的な人員採用を行ったとのこと。売上高は2億0700万円(同78.5%増)、営業損失3200万円(前期は営業利益16,258千円)だった。
ネットワークコンテンツ開発事業では、大型タイトルを現在他社と共同開発しており、売上高9万6000円、営業損失900万円。オンラインゲームの運営開始時期については、開発スケジュールの見直しと待機時期の発生により、計画に対し減収減益となった
■2012年9月期 2012年9月期は、売上高24億6700万円(前期比12.6%増)、営業利益2億1500万円(同1.8%増)、経常利益2億1200万円(同1.4%増)、当期純利益7200万円(同23.8%減)を見込む。
同社では、主力事業のゲームソフト開発事業は、ハイエンド機向けの高精細な描画とアクション性の高いタイトルの開発を中心に行なっていく。据置型ゲーム機ではインターネット対戦や、ダウンロードコンテンツの増加など、ネットワーク技術を必須となりつつあり、技術環境の変化に対し分業化・ライブラリー化による開発技術の共有、人員育成による技術レベルの底上げを図り開発を推進していく。
また、モバイルコンテンツ開発事業で行なっているソーシャルゲームに関しては、ユーザーのニーズが簡単なゲームから端末の特性を活かした高精細な描画やユーザーインターフェースの高いコンテンツに移行している。
同社では、こうした流れはゲームソフト開発事業で培った開発力を発揮するチャンスとし、積極的な人材採用と営業活動を実施し、市場のニーズを収益拡大に転換していく方針。 このほか、子会社エイティングネットワークスで開発中のオンラインゲームについては、開発運営スケジュールの見直しを再度行っているとのこと。運営開始に至るまでには更なる開発継続が想定され、収益面での貢献は本格的な運営開始以降となる見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイティング
- 設立
- 1993年3月
- 代表者
- 鮫島保彦
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 未上場