IGポートの第2四半期決算はアニメ制作好調で営業黒字に転換…「うさぎドロップ」や「「劇場版テニスの王子様」など

プロダクションIGを傘下に持つIGポート<3791>は、本日(1月13日)、第2四半期累計(6-11月期)の連結業績を発表し、売上高23億4700万円(前年同期比21.2%増)、営業利益4000万円(前年同期4100万円の赤字)、経常利益3800万円(同2900万円の赤字)、四半期純利益600万円(同81.6%減)だった。     映像制作事業の売り上げが伸びたことに加え、出版事業の収益性の改善が黒字転換につながり、版権事業の落ち込みを補ったようだ。セグメント別の状況は以下のとおり。 主力の映像制作事業は、売上高14億3900万円(同41.5%増)、セグメント利益7200万円(同1億1700万円の損失計上)だった。劇場用アニメ「劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!」や「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ」、テレビ用アニメ「BLOOD-C」「うさぎドロップ」「ギルティクラウン」「はなかっぱ」を制作した。 出版事業は、売上高6億1800万円(同9.7%増)、セグメント損益17万円の赤字(同2000万円の赤字)だった。定期月刊誌12点、新刊コミックス68点を刊行した。とりわけコミックス「flat」「にがくてあまい」の販売が好調だった。 版権事業は、売上高2億2900万円(同26.2%減)、セグメント利益1300万円(同91.2%減)だった。「もしドラ」や「攻殻機動隊S.A.C.シリーズ」「ブレイク ブレイド」「戦国BASARA シリーズ」「蒼穹のファフナー シリーズ」などの二次利用による収益分配を計上した。 その他事業は、売上高5900万円(前年同期比33.0%増)、セグメント損益200万円の赤字(同500万円の赤字)だった「攻殻機動隊」のソーシャルゲームや、iPhone/iPod Touch 向けアプリなどをリリースした。   ■2012年5月期の見通し 2012年5月期は、売上高62億2600万円(同17.9%増)、営業利益9200万円(同26.1%増)、経常利益9800万円(同34.7%減)、当期純利益8500万円(同74.0%減)を見込む。