MTIの3Qは好採算の情報サービス伸び営業増益…スマホ有料会員比率は13.3%に上昇

エムティーアイ(MTI)<9438>は、本日(1月30日)、第1四半期(2011年10-12月期)の連結を発表し、6.0%の減収となる一報、7.4%営業増益を達成した。 同社では、フィーチャフォン向け有料サービスの会員数が35万人減の859万人となったことで売り上げがマイナスとなったものの、原価率の低い有料情報サービスが伸びたことや、広告宣伝費を抑制したことが主な要因だった。また、純利益は前年同期比でマイナスだが、子会社Jibe Mobile株式の評価損2億8800万円を特別損失に計上したため。 会員の変化については、フィーチャフォンの有料会員数は77万人減の744万人となったのに対し、スマートフォンの会員数は41万人増の115万人となった。スマートフォンの有料会員全体に占める割合は2011年9月末の8.1%から13.3%に上昇し、スマートフォンへの対応が順調に進展していることが伺えよう。 同社の発表した第1四半期の連結は、売上高74億8500万円(前年同期比6.0%減)、営業利益9億7000万円(同7.6%増)、経常利益9億6100万円(同7.4%増)、四半期純利益1億8300万円(同33.6%減)だった。       ■2012年9月期の見通し 2012年9月期は、売上高325億円(前期比0.5%増)、営業利益27億円(同27.1%減)、経常利益26億円(同27.4%減)、当期純利益13億円(同27.7%減)を見込む。     売り上げについては、フィーチャフォン向けサービスの売上減が見込まれるものの、スマートフォン向けサービスの伸びでカバーする見通し。費用面では、スマートフォン向けサービスの積極投資を行うため、マーケティング・開発人員の増加に伴う人件費の増加や、スマートフォン向け開発費の増加を見込む、としている。 また新たな成長事業の確立に向けては、スマートフォン向けの会員認証・決済プラットフォーム「mopita」の機能強化に取り組む。決済手段の追加や手続きの簡素化、対応するサービスの数を増やすことで、ユーザーの利便性をさらに高め、登録者数と決済数の増加につなげていく。