コーエーテクモホールディング<3635>は、本日(2月6日)、第3四半期累計(4-12月期)の連結を発表し、売上高こそ7.1%増にとどまったものの、営業利益は18億円と黒字転換に成功した。前年同期は、9億3600万円の営業赤字だった。
主力の家庭用ゲームソフトの販売が好調に推移したことが主な要因だった。「真・三國無双 NEXT」や「無双OROCHI 2」の販売が好調に推移したことに加え、海外向けソフトやダウンロードコンテンツも好評だった。ソーシャルゲームなども伸長した。
同社の発表した第3四半期業績は、売上高208億6000万円(前年同期比7.1%増)、営業利益18億0300万円(前年同期9億3500万円の赤字)、経常利益17億2000万円(同2億4600万円の赤字)、四半期純利益6億6600万円(同9100万円の赤字)だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■ゲームソフト事業は、売上高133億7000万円(同10.8%増)、セグメント利益13億7000万円(前年同期14億5200万円の赤字)だった。「真・三國無双 NEXT」や「無双OROCHI 2」の販売が好調に推移したことに加え、「DYNASTY WARRIORS 7 Xtreme Legends」「Champion Jockey」など海外向けソフトやダウンロードコンテンツも好評だった。
■オンライン・モバイル事業は、売上高42億3600万円(同22.3%増)、セグメント利益7億4800万円(同49.6%増)だった。「100万人の信長の野望」と「100万人の三國志」が好調だったことに加え、10月に「100万人のWinning Post」の提供を開始した。英語圏で「100万人のモンスターファーム」、中国「1億人の三國志」の提供も開始している。
■メディア・ライツ事業は、売上高12億9900万円(同24.1%増)、セグメント損失500万円(同1100万円の赤字)だった。10月に「戦国無双 声優奥義2011秋」や「遙か祭2011 桜花恋模様」などのイベントを開催した。このほか、キャラクターグッズの販売も好調だった。ソーシャルゲーム「100万人の金色のコルダ」は、11月からスマートフォン対応を開始した。
■SP事業は、売上高7億0200万円(同30.7%減)、セグメント利益2億3800万円(同54.3%減)だった。パチンコ機「CRぱちんこRio 9AS」がリリースとなったほか、液晶受託開発も順調に開発が進んだ。
■アミューズメント施設運営事業は、売上高13億9600万円(同38.2%減)、セグメント利益8600万円(同57.0%減)だった。
■2012年3月期の見通し
2012年3月期は、売上高350億円(前期比9.1%増)、営業利益50億円(同51.3%増)、経常利益65億円(同35.8%増)、当期純利益36億円(同31.3%増)を見込む。従来予想からは変更なし。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コーエーテクモゲームス
- 設立
- 1978年7月
- 代表者
- 代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 非上場