JPモルガン証券は、2月3日付のグリー<3632>のレポートで、グリーの業績見通しについて、2012年6月期の営業利益を737億円から901億円に引き上げた。
同証券によれば、極めて堅調な足元の動向を鑑みて、国内事業は今後も拡大基調が続くと判断し、2012年3月期のARPU予想を従来の396円から487円に引き上げたとのこと。第2四半期の月間ARPUは489円になったと試算で、第1四半期の試算ARPU375円からさらに伸びた。
ただし、営業利益率は前四半期から横ばいでテレビ広告や人材、インフラなどへの費用増が足かせになっている可能性があると指摘。また海外向けプラットフォーム展開については4~6月に開始予定しだが、営業利益率が多少圧迫されるものの、基本的にはニュートラルと見ているという。
なお、同社株のレーティングについては「Neutral」から「Overweight」に引き上げた。目標株価は3000円の継続。また来期以降の営業利益については、2013年3月期を806億円から1006億円に、2014年6月期を810億円から1109億円に上方修正した。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632