大和証券投資情報部は、2月2日付の個人投資家向けのレポート「STOCK NEWS」で、中国のインターネット企業大手テンセントを取り上げている。昨年1月には、グリー<3632>とソーシャルゲームなどの相互展開で業務提携を行ったことは記憶に新しいが、このレポートでは、会社紹介と今後のポイントを解説している。
テンセントは、インスタントメッセンジャー「QQ」のほか、オンラインゲーム、モバイル向け付加価値サービス、オンライン広告を展開している。現在、中国版Twitter「微博」やSNS「Qzone」に注力しており、ユーザー数が急速に増えているようだ。2011年9月末の「微博」のアクティブユーザーは2011年6月末比30%増の3億人、SNS「Qzone」は同1%増の5億4000万人となった。
現在、中国では低価格スマートフォンの普及を背景に、携帯電話によるネット利用者は急増しており、2011年末には5300万人増の3億6000万人になったとのこと。短いメッセージで社会事件に対する意見や日々の雑感などを共有したいというニーズに対応したサービスとしてユーザーを集めているという。
なお、テンセントの業績に目を移すと、足元では顧客獲得などのために販促費用が利益を抑えているものの、今後、中国で最大規模の顧客基盤を有効に活かし、モバイル分野での広告やゲームからの収入が増加することが期待される、としている。業績予想については、2011年12月期の純利益は前年比29%増の103億元、2012年12月期が129億元、2013年12月期が161億元としている(1元=12.05円)。
会社情報
- 会社名
- Tencent(テンセント)