三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、3月9日付のサイバーエージェント<4751>のレポートで、2014年9月期の業績予想を見直すとともに、目標株価24万5000円から27万3000円とするとともに、レーティングを「Neutral」から「Outperform」に引き上げた。
同証券では、2012年9月期の営業利益予想を175億円から188億円に増額する一方、2013年9月期を230億円から224億円に、2014年9月期を284億円から268億円に減額修正を行った。Ameba関連のユーザー課金売上高と営業利益の減額修正を行ったことが主な要因。
こうしたなか、Cygamesを中心とするSAP事業については「神撃のバハムート」や「アイドルマスター」などが好調なことから増額修正を行なった。2012年9月期の営業利益を12億円から23億円に、2013年9月期を16億円から29億円に、2014年9月期を20億円から36億円とした。
目標株価の設定にあたっては、SAP事業、FX事業、広告代理のそれぞれの妥当株価と時価総額を算定し、それに基づいて会社全体の妥当株価と時価総額を算定したという。SAP事業についてはカードバトルゲームが中心のため、セガサミーとSANKYOが比較対象となっている。
なお、同証券では、サイバーエージェント本体の注力する「アメーバ」事業などコミュニケーション系サービスについて、広告でのマネタイズが加速するのかどうかに注目している。
