モバイルコンテンツのエイチームが4月4日、東証マザーズに上場する。事業内容は、エンターテイメント事業とライフサポート事業で構成される。KLab<3656>に続いて、SAPとして上場するのは同社が2社目となる。
主力はエンターテイメント事業で、第2四半期累計の売上高は11億9400万円、セグメント利益4億4800万円だった。資本業務提携を行なっているグリーとの共同運営タイトル「AKB48ステージファイター」のほか、「無限マラソン」や「エターナルゾーン」などを提供。12年1月31日現在、提供アプリ数はGREが42、Mobageが46、mixiが25タイトルとなっている。
さらにiOS・Andoid向けアプリ「麻雀 雷神」や、オンラインゲーム「ミリオンヴァーサス」と「エターナルゾーン」、各種公式サイトも展開している。直近では、iOS向けソーシャルゲーム「ダークサマナー」が日本はもとより米国でもアプリランキング上位に入っている。
ライフサポート事業は、第2四半期累計の業績は、売上高11億3600万円、セグメント利益1億6800万円だった。引越しや中古車買取の比較サイトのほか、女性向け体調管理サイトなどを運営しており、ユーザーの利用に応じた手数料を受け取って収益としている。
業績推移は下表のとおり。2012年7月期の業績は、売上高52億2000万円(前期比30.9%増)、経常利益6億9600万円(同56.1%増)、当期純利益3億8900万円(同50.8%増)を見込む。
なお、新規上場に伴い、新株発行で3億0700万円と第三者割当増資で4700万円の合計約3億5400万円を調達する予定。調達した資金は、人件費に8000万円、サービスの広告宣伝費に2億7400万円を充当する予定。いずれも2012年7月期から2013年7月にかけて使っていくという。
〈会社概要〉
本社=愛知県名古屋市
URL=http://www.a-tm.co.jp/
社長=林 高生
設立=2000年2月
発行済株式数=301万5000株(上場時)
資本金=6800万円(2012年1月31日現在)
大株主=林 高生 130万6000株(45.75%)、牧野隆広 45万株(15.76%)、グリー 28万6000株(10.02%)、エイチーム従業員持株会 20万5000株(7.18%)、加藤厚史 10万7000株(3.75%)、日本エンタープライズ 10万株(3.50%)、有馬純一郎 10万株(3.50%)
〈上場要項〉
公開株式数=35万0700株(公募=30万株、売出し=5000株、オーバーアロットメントによる売出し=4万5700株)
公開価格=1080円
公開時時価総額=32億5600万円
公開価格のPER=11.19倍(2012年7月期の業績予想ベースは7.77倍)→比較対象としては、クルーズ<2138>やKLab<3656>が念頭に置かれている模様。
売買単位=100株
主幹事証券=大和証券キャピタル・マーケッツ
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662