新規上場のエイチーム株式に買い殺到…成長戦略への評価や需給面から人気に

本日東証マザーズに上場したエイチーム<3662>株式は朝方から買い気配で始まり、気配値を上げながら午前中の取引を終えた。午前中気配値は、公募価格1080円に対し、それを実に70%上回る1836円となっている。この気配値で計算した時価総額は55億3500万円となっている。

同社は、モバイルを中心とするコンテンツプロバイダーで、グリー<3632>の提携タイトル「AKB48ステージファイター」のほか、「無限マラソン」や「エターナルゾーン」などを提供している。このほか、結婚式場や中古車査定の比較サイトなど情報サイトも手がけている。

今後の成長戦略として、クオリティを追求した大型ソーシャルゲームを国内外に展開することに加え、グリーとの提携タイトルの増加を計画。また情報サイトについてはサイトのシェア拡充を図るとともに、関連サービスの拡充に注力する方針。

ソーシャルゲームについては、すでに「ダークサマナー」が海外でもヒットしていることに加え、グリーとの提携タイトルも「AKB48ステージファイター」も実績を残しているため、「根拠のある成長戦略」と受け止められたのかもしれない。

このほか、株式需給面での妙味も大きいことも人気の一因となっているようだ。他の新規上場企業と異なり、ベンチャーキャピタルからの出資がなく、潜在的な売り圧力が少なく、公募増資で調達した資金も抑えられていた。IPO銘柄がここ最近人気になっている点も大きい。

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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