コナミ、2012年3月期は営業益97%増を達成…「ドラコレ」などソーシャルゲームがけん引
「ドラゴンコレクション」や「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」を中心とするソーシャルゲームの登録者数が引き続き伸長し、収益に貢献した、としている。米国向けのスロットやパチスロ機の販売も収益を押し上げた。
同社の発表した決算は、売上高及び営業収入が前期比3.0%増の2657億円、営業利益が同97.0%増の409億円、当期純利益が同77.9%増の230億円だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■デジタルエンタテインメント事業は、売上高が同5.5%増の1404億円、営業利益が同94.1%増の330億円だった。家庭用ゲームソフトの売り上げが低下したものの、「ドラゴンコレクション」や「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」を中心とするSNS関連が伸びた。SNS関連の売上高は367億円となった。また「遊戯王トレーディングカードゲーム」などカードゲームも寄与した。
■ゲーミング&システム事業は、売上高が同15.3%増の252億円、営業利益が同4.6%増の67億円だった。スロットマシン「Podium」や「Advantage 5」、「Advantage Revolution」の販売が好調に推移したことに加え、パーティシペーション(プロフィットシェア方式)による収入が増加し順調に市場シェアを獲得した。
■遊技機事業は、売上高が同2.5%増の184億円、営業利益が同32.2%減の42億円だった。人気シリーズの最新作「マジカルハロウィン3」が同社グループのパチスロ機で過去最多の出荷台数を記録したほか、「鬼浜外伝ハヤト疾風伝」、「がんばれゴエモン2」、「悪魔城ドラキュラⅢ」などオリジナルコンテンツを使用したパチスロ機も順調に推移した。
■健康サービス事業は、売上高が同3.9%減の825億円、営業利益が28億円と黒字に転換した。直営施設のオペレーションの効率化を行ったことが奏功した。
■2013年3月期の見通し
2013年3月期は、売上高及び営業収入が前期比1.6%増の2700億円、営業利益が同0.4%増の411億円、当期純利益が同0.4%増の2310億円とほぼ横ばいを見込む。
©2012 KONAMI
会社情報
- 会社名
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
- 設立
- 2006年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766