12月16日付けの新聞記事(2) 中国映画制作大手がネットゲーム事業に参入

 12月16日付けの日経産業新聞は、中国映画制作大手の華誼兄弟伝媒が、ネットゲーム事業に参入する方針を明らかにした、と報じています。

 報道によれば、中国ネットゲーム大手の上海巨人網絡科技が新設した子会社に出資し、華誼兄弟の保有する映画コンテンツと、上海巨人網絡科技のノウハウを組み合わせたネットゲームを開発する手法で取り組むそうです。安定的な収益の獲得が期待できるネットゲームへの参入で、映画のヒットに左右されがちな映画事業の収益モデルを補おうという考え方のようです。

 ただし、中国のネットゲーム市場は急成長が続いており、新規参入が相次いでいますが、その一方で、競争激化で寡占化も進んでいる、とのこと。下位のネットゲーム会社の採算の悪化や、ネットカフェでゲームにのめりこむ子供の問題が社会問題化するなど、必ずしも事業環境は良好ではないようです。