ゲームロフト、上半期はスマホ関連の収益伸び24%増収を達成…プロジェクト構成の変化で減益

ゲームロフトは、この日(9月5日)、上半期(1-6月期)の連結決算の発表を行い、増収・減益となった。売上高が前年同期比24%増の9520万ユーロ、当期営業利益が同24.7%減の670万ユーロ、営業利益が同44.3%減の440万ユーロ、四半期純利益が同13.2%減の460万ユーロだった。 日本円に換算すると、売上高93億7720億円、当期営業利益6億5995円、営業利益4億3340万円、四半期純利益4億5310万円となる(1ユーロ=98.5円で計算)。 同社によれば、上半期のスマートフォン・タブレットにおける売上高は前年同期比119%増と伸びたことが主な増収要因となった。スマートフォン・タブレットの売上高は初めて全体の50%以上を占めた。月間アクティブユーザー数は5700万人で、現在、スマートフォン関連の売り上げの60%以上がアプリ内課金コンテンツと広告収入による。地域別の売上高は、北米が32%、ヨーロッパ・中東・アフリカが26%、アジア太平洋が22%、ラテンアメリカが21%だった。 当期営業利益と営業利益については研究開発費の増加により減益となった。同社によれば、これまでPCや家庭用ゲーム機向けの開発費については資産計上していたのだが、今期は、すぐに費用計上を行うモバイル・タブレット向けの開発プロジェクトが増えたため、結果として研究開発費が増加したとのこと。ただ、研究開発費の資産計上前の当期営業利益を見ると、前年同期の650万ユーロに比べ、同26%増の820万ユーロとなったという。 ゲームロフト社の中国の開発スタジオの再編のための一時費用100万ユーロの一時費用が計上されたものの、純金融収入は40万ユーロと前年同期の130万ユーロの損失から黒字に転じたこと、所得税が20万ユーロにとどまったため、最終利益の減益幅は小さくなった。