ネクソンは、日本のゲーム市場で引き続きPCオンラインゲームを中心に業容拡大に注力していくことに変わりはないが、近年、モバイルゲーム市場が急速に拡大していることを鑑み、gloopsの株式取得を通じてモバイルゲーム市場へ本格参入することにした、としている。すでにネクソンは、6月にはインブルーも買収しており、gloopsのモバイルソーシャルゲームの企画・開発・運営力はプラスになると判断したようだ。
また、gloopsにとっては、ソーシャルゲームを国内だけでなく、グローバルに事業展開するうえで、ネクソングループの持つユーザー基盤やゲーム運営力、パートナーネットワークを活用することで、グループとのシナジーを最大限に享受できると判断したとのこと。また、ディー・エヌ・エーとの友好的な関係は今後も継続し、モバイルソーシャルゲームの戦略的提携については今後も行われるという。
■ネクソン代表取締役社長の崔承祐氏のコメント
「グループスがネクソングループの一員となることにより、世界最大規模であり今後も成長を継続していくであろう日本のモバイルゲーム市場への更なるアクセスを可能にし、ネクソンのモバイルゲーム事業戦略は、今まで以上に加速されることになるでしょう。同社は、世界でも有数のモバイル・ソーシャルゲーム開発会社として重要な成長市場の一つとして位置付けている日本において中心的存在としての地位を築いてきており、人気ゲームタイトルで構成される強力なポートフォリオと革新的なマーケティング手法を築いてきた素晴らしい実績があります。グループスの優れた能力と規模を活かし、ネクソンのゲームをモバイルゲーム市場にグローバル展開できることを楽しみにしております。」
■グループス代表取締役社長の川方慎介氏のコメント
「ネクソングループの一員となることができ、嬉しく思っております。我々は常に、モバイル・ソーシャルゲームユーザーを引き付けるゲームコンテンツを提供することに情熱を傾けており、世界中で増加しているユーザーに向けて目新しくエキサイティングなゲームコンテンツを提供し続ける中で、より大きな組織の一員となれることを楽しみにしております。」
【追記】
なお、ネクソンの業績に与える影響については判明次第開示する予定。第2四半期(4-6月期)における影響は参考数値ながら、以下のようにまとめられている。第2四半期のネクソンの日本の売上高は2.8%から9.6%に上がり、ユーザー所在地別の売上高も12%から33%になる。デバイスす別では、モバイルの売上比率は1%から24%に上がる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gloops
- 設立
- 2005年8月
- 代表者
- 李 仁
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 非上場
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659