メディア工房、2012年8月期は増収増益…占いコンテンツが伸長

メディア工房<3815>は、2012年8月期の連結決算を発表し、売上高26億4000万円(前年同期比7.0%増)、営業利益6億3500万円(同2.2%増)、経常利益6億3500万円(同3.7%増)、当期純利益3億4600万円(同2.8%減)だった。主力の占いコンテンツが伸びたことで、増収増益を達成した。モバイルCPの業績面での苦戦が目立つ中、良好な進捗だったといえよう。     主力のコンテンツ事業は、売上高23億8700万円(前年同期比12.5%増)、営業利益10億1600万円(同6.6%増)だった。携帯電話向けでは2011年11月に26コンテンツをスマートフォン向けに対応させたほか、PC向けコンテンツにいては、縮小しているマーケット環境の中、コンテンツの質を上げ、プロモーションを工夫することで売上高の増加を図るとともに、将来有望なマーケットと考えられる中国での配信も開始した。 ただし、携帯電話事業と美容関連事業はそれぞれ伸び悩んだ。携帯電話販売事業は、売上高2億5100万円(同26.3%減)、営業損益2100万円の赤字(前年同期1200万円の黒字)だった。また美容関連事業は、売上高100万円未満、営業損失は100万円(同100万円の損失)だった。   ■2013年8月期の見通し 2013年8月期は、売上高24億円(前期比9.1%減)、営業利益6億4000万円(同0.7%増)、経常利益6億4000万円(同0.6%増)、当期純利益3億6800万円(同6.1%増)と減収・利益横ばいを見込む。     同社では以下の方針を掲げている。 (1) 携帯電話向けコンテンツは、引き続き毎月新規コンテンツを投入するとともに、占い師の新規開拓、コンテンツマーケティングとプロモーション活動の強化と効率化を行い、配信網及びコンテンツジャンルの拡大を推進し、収益基盤の拡充を図っていく。 (2) PC向けコンテンツは、中国向け配信網を拡大するとともに毎月の新規コンテンツ投入、既存コンテンツの整理・リニューアル、占い師の新規開拓により収益の拡大を図る。 (3) 美容健康関連コンテンツやソーシャルメディア向けアプリケーションにつきましては、企画・開発を推進し、育成していく。 (4) スマートフォン向けにより特化したコンテンツを開発して、配信コンテンツ数の増加に取り組んでいく。