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トーセ<4728>が2011年第2四半期の決算短信に記載した業界動向のまとめは以下のとおりとなった。SNSやモバイルも含めてゲーム業界全体を俯瞰するには非常に良い記載になっているように思われる。
■家庭用ゲーム業界
・平成23年2月末に3D液晶ディスプレイを搭載した「ニンテンドー3DS」が発売され、「プレイステーション・ポータブル」の次世代機として「次世代携帯型エンタテインメントシステム(コードネーム:NGP)」の発売が平成23年1月末に発表されるなど次世代ゲーム機器への移行が鮮明となった。
・一方、ハードの売上を牽引するソフトの登場で、「プレイステーション・ポータブル」が販売台数を大幅に伸ばすなど、現行ゲーム機のさらなる普及も見られましたが、依然として次世代ゲーム機器への端境期であることに変わりはなく、次世代ゲーム機器への期待は高まるばかりである。
■モバイル・インターネット業界
・「iPhone」などに代表されるスマートフォン、「iPad」などの画面に直接触れることで操作可能なタブレット型端末の販売が好調ななか、Android搭載のスマートフォンやタブレット型端末を各携帯電話会社が発売したことにより、スマートフォン市場はさらに拡大した。
・Android向けコンテンツ市場は未だマーケットを牽引することのできるストアが存在しておらず、ストアが乱立している状況。さらに他のスマートフォン市場と同様、比較的簡単で、かつ無料や安価なコンテンツが市場の大半を占めていることから、コンテンツ制作会社にとっては安定収益を確保できるビジネスモデルを確立することが課題となっている。
・一方、SNSにおいては、ゲームメーカーが過去の家庭用ゲーム機器向け有名タイトルの移植版や、新作SNS向けコンテンツを発表し、それらがランキングの上位に食い込むなど、カジュアルゲームが多くを占めていた市場に変化の兆しが見られた。