ネクソン<3659>は、本日(2月13日)、2012年12月期の連結決算を発表し、売上高1084億円(前期比23.8%増)、営業利益478億円(同25.2%増)、経常利益445億円(同20.7%増)、当期純利益254億円(同1.4%減)だった。
地域別セグメントでは、中国市場が全体の伸びをけん引し、そのライセンス収入を受け取る韓国市場が伸びたようだ。純利益は前年比マイナスとなったが、税負担が増えたことによる。
地域別収益状況は以下のとおり。
■日本は、売上高191億円(同47.2%増)、セグメント利益17億円(同22.5%減)だった。PCオンラインゲームの既存タイトルは一部を除いて減収となったものの、インブルーとgloopsが収益に寄与した。gloops買収に伴うのれん償却費用やマーケティング費用などが圧迫した模様。
※ちなみに、第4四半期におけるgloopsの売上高64億4500万円、営業利益19億1000万円、四半期純利益10億1300万円だった。
■韓国は、売上高784億円(同14.7%増)、セグメント利益439億円(同30.2%増)だった。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の中国パブリッシャーからのロイヤリティ収入が大きく増加したことに加え、既存ゲームタイトル「サドンアタック」のアップデートが奏功した。
■中国は、売上高37億円(同18.6%増)、セグメント利益24億円(同18.6%増)だった。PCオンラインゲーム市場の好調に伴い、コンサルティング収入が増加した。
■北米は、売上高50億円(同19.1%減)、セグメント損益5億円の赤字(前期2億円の赤字)だった。既存ゲームタイトルが減収となった。
■第1四半期の見通し
2013年12月期の業績予想については、第1四半期のみ開示し、売上高359~385億円(前期比18.4~26.8%増)、営業利益123~143億円(同29.1~17.3%減)、経常利益119~140億円(同32.2~20.6%減)、当期純利益78~93億円(同36.7~24.7%減)を見込む。
同社では、売上高については、PCオンラインゲーム事業で約285億円から約303億円、モバイルゲーム事業で約74億円から約81億円を見込んでいるとのこと。PCオンラインゲーム事業は、前年以上に第1四半期から第3四半期までのコンテンツアップデートをより均等に行う予定。gloops、インブルー、その他の開発会社を含むモバイルゲーム事業においては、強力なラインアップが予定され、さらには先日発表したDeNAとの業務提携による「Mobage」プラットフォーム上での積極的なプロモーション支援が期待される、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659