ケイブ<3760>は、4月13日に決算発表を行った。好調な決算だったと思われるが、注目は今後の展開であろう。決算説明会資料も開示されていたので、「しろつく」を中心とするソーシャルゲーム事業の今後の展開をまとめてみた。決算説明会資料はこちら。
■「しろつく」について
「しろつく」については、現在、会員数は291万人となっている。「GREE」ランキングでも昨年12月以降、常時20位以内に入っており、順調に会員数を伸ばしているようだ。「しろつく」では、ゲーム内課金だけでなく、タイアップアライアンス、スマートフォン対応、マルチデバイス展開などが行われており、今後、グッズ販売やカードゲーム、許諾などのクロスメディア展開を行っていくようだ。
今年4月末には、「しろつく」のカードゲームも展開する予定。ガスト110店舗とドン・キホーテで販売が決定しており、年内に1500ヵ所以上での販売を目指す。遊戯王やプロ野球オーナーズリーグなどの成功事例を参考にしたという。さらにカードのシリアルコードとゲームの連動なども行っていく方針。
今後のスケジュールは、下図のとおり(クリックすると拡大)。3~5月にスマートフォンのブラウザ版「しろつく」とカードゲームを事業化し、6月~8月はiOS版、9月以降にAndroid版をリリースすす予定。また3~8月にかけてライセンスも事業化する。9月以降、北米版の位置ゲームもリリースする。
■直近タイトルについて
他のタイトルについては、「北斗の拳」については、会員数は35万人以上で、売上やARPUも想定どおりに推移しているという。また「みんなのシムシティ」についても会員数、売上、ARPUなどは想定どおりに推移している、としている。
■スマートフォンについて
スマートフォンについては、数年内にスマートフォンが半数を超えると想定しているようだ。国内スマートフォンだけでは収益的には厳しいという。しかし、海外に販売チャネルを得られたことはチャンスで、ダウンロード型コンテンツの配信では半分が海外からの売上になっている。
■今後のコンテンツリリース
4~ 6月 「デス・スマイルズ」、「しろつくスマホ版」、「放課後の紙芝居部」
7~ 9月 フィーチャフォン2タイトル、スマートフォン1タイトル、しろつくPC、Facebook[Grand Derby」
10~12月 フィーチャフォン1タイトル、スマートフォン2タイトル、海外版しろつく
(C) CAVE CO., LTD.
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760