

同社の決算短信によれば、主力の映像製作・販売事業の収益が伸びたことが主な要因のようだ。セグメント別の状況は以下のとおり。
(1)映像制作・販売事業は、売上高34億6800万円(同33.6%増)、セグメント利益8億4800万円(前年同期3億8200万円の赤字)だった。劇場アニメでは「映画プリキュアオールスターズNewStage2」と「ドラゴンボールZ 神と神」を公開したほか、「探検ドリランド」が加わったことやライブラリー作品の放映権販売が好調に稼動したこと、「ドラゴンボール」シリーズのパッケージソフトの販売が好調に推移した。ただし、ソーシャルゲームについては、前年好調だった『聖闘士星矢 ギャラクシーカードバトル』の反動減などがあったため、大幅な減収になったという。
(2)版権事業は、売上高26億6700万円(同1.0%増)、セグメント利益10億3900万円(同11.5%減)だった。「ワンピース」のソーシャルゲームは前年同期比ほぼ横ばいで推移した一方、「ドラゴンボール」シリーズの商品化は劇場公開もあり好調に推移した。
このほか、商品販売事業は、売上高14億9200万円(同2.2%減)、セグメント利益400万円(同94.1%減)、その他事業は売上高3億5900万円(同46.2%増)、セグメント利益7600万円(同112.9%増)だった。
■2014年3月期の見通し
2014年3月期は、売上高276億円(前期比18.0%減)、営業利益29億円(同39.2%減)、経常利益32億円(同39.2%減)、当期純利益20億円(同39.2%減)を見込む。

会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高874億5700万円、営業利益286億6900万円、経常利益297億9100万円、最終利益209億円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816