ゲーム株概況　サイバーエージェントが上昇　SAP事業は『戦国炎舞 -KIZNA-』が好調、新作配信も相次ぐ　ドリコムは8日続伸

11月21日の東京株式市場で、サイバーエージェント<4751>が前日比170円（4.9％）高の3650円で取引を終えた。ここ10年で株式分割などを考慮すると、株価が3600円台まで上昇するのは初めて。業績の先行きに対する期待感が株価の支えとなっているほか、日本経済新聞社と日本取引所グループの新株価指数「ＪＰＸ日経インデックス400」に採用されることから思惑的な買いも入っているようだ。ドリコム<3793>は8日連続で上昇した。

サイバーエージェントが2014年9月期の業績計画で保守的に見積もっていたSAP事業において、Cygamesが相次いで新作をリリースしているほか、サムザップの『戦国炎舞 -KIZNA-』が11月20日にApp Storeの国内ゲーム売上ランキング（出所はAppAnnie）で初めてTOP3に入るなど堅調に推移している。またＪＰＸ日経インデックス400に連動して運用するファンドが設定された場合、そのファンドによる買いが入るとの思惑も聞かれた。

ドリコムは4700円（4.3％）高の11万4200円で取引を終えた。特に目立った買い材料は出ていない。市場の一部で、あす22日に東証マザーズに上場するじげん（旧ドリコムジェネレーティッドメディア）と関連した思惑が聞かれたが、現在、ドリコムは「じげんの株式はすべて売却済みで保有はゼロ」（ドリコムの広報担当者）といい、じげんの上場がドリコムに与える影響は考えにくい。

前日まで7日連続で上昇していたボルテージ<3639>は利益確定目的の売りに押され、下げた。終値は39円（3.1％）安の1236円だった。


21日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
サイバーエージェント	4751	3,650	170	4.89%
ドリコム	3793	114,200	4,700	4.29%
ＧＭＯインターネット	9449	1,237	37	3.08%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,124	48	2.31%
セガサミーＨＤ	6460	2,652	51	1.96%
マーベラスＡＱＬ	7844	674	12	1.81%
ディー・エヌ・エー	2432	1,904	29	1.55%
モブキャスト	3664	1,113	17	1.55%
ネクソン	3659	947	12	1.28%
トーセ	4728	703	7	1.01%
カプコン	9697	1,895	17	0.91%
コナミ	9766	2,585	12	0.47%
グリー	3632	898	3	0.34%
アエリア	3758	909	2	0.22%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,803	3	0.17%
アクセルマーク	3624	736	1	0.14%
コロプラ	3668	2,607	2	0.08%
エイティング	3785	1,885	0	0.00%
日本ファルコム	3723	983	-1	-0.10%
クルーズ	2138	3,405	-5	-0.15%
任天堂	7974	13,000	-60	-0.46%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,275	-9	-0.70%
ＫＬａｂ	3656	763	-7	-0.91%
オルトプラス	3672	4,515	-55	-1.20%
エイチーム	3662	2,510	-34	-1.34%
ガンホー	3765	63,400	-1,200	-1.86%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,712	-53	-1.92%
日本一ソフトウェア	3851	801	-18	-2.20%
ボルテージ	3639	1,236	-39	-3.06%
ケイブ	3760	116,100	-6,600	-5.38%