スクエニ、2011年3月期は営業益74%減・最終赤字-今期は38%増・最終黒字転換を見込む

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(5月13日)、2011年3月期の連結決算を発表し、売上高1252億円(前期比34.8%減)、営業利益73億円(同74.1%減)、経常利益53億円(同80.6%減)、当期純損益120億円の赤字(前期95億円の黒字)だった。 家庭用ゲームソフトを手がける主力のデジタルエンタテイメント事業中心に事業全体が不振だったようだ。各事業セグメントの売上高、セグメント利益はそれぞれ前期比でマイナスとなった また、当期純損益の赤字については、特別損失として、減損損失(88億円)やコンテンツ関連損失(20億円)、コンテンツ等廃棄損(23億円)などを計上したことが主な要因。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■デジタルエンタテインメント事業は、売上高642億円(前期1201億円)、営業利益112億円(同290億円)だった。「ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2」や「ケインアンド リンチ2 ドッグ・デイズ」がミリオンセラーになったものの、家庭用ゲームソフトは低調だった。一方、「ニコッとタウン」の累計登録IDが12月に70万IDを超え、オンラインシミュレーションゲーム「戦国IXA(イクサ)」が8月の課金開始後も順調に伸長した。 ■アミューズメント事業は、売上高450億円(同522億円)、営業利益21億円(同39億円)だった。厳しい外部環境の中、アミューズメント施設運営は、引き続き収益改善に取り組んだ。 ■出版事業は、売上高130億円(同143億円)、営業利益32億円(同41億円)だった。人気作品のテレビアニメ化の効果により、引き続きコミック単行本の販売が堅調だった。WEBコミック誌「ガンガンONLINE」のiPhone/iPod touch・iPad専用アプリを配信するなど、ネットワークを活用した事業展開も進めた。 ■ライツ・プロパティ等事業は、売上高30億円(同54億円)、営業利益6億円(同18億円)だった。自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月期は、売上高1300億円(前期比3.8%増)、営業利益100億円(同36.5%増)、経常利益100億円(同85.5%増)、当期純利益50億円(黒字転換)を見込む。
株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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