Glu、第1四半期の売上高は前年同期比90%増の47億円…『Deer Hunter 2014』、『FRONTLINE COMMANDO』、アジア市場が好調

Gluは、4月30日、2014年第1四半期の決算を発表した。以下では特筆がない限り、2014年第1四半期の決算を非GAAPベースでみていく。

 

■ 2014年第1四半期決算

○ 売上

売上は、同社の業績予想を大きく上回り、前年同期比90%増の4700万ドル(約47億円)。
 

売上の割合を各プラットフォーム別にみると、iOS経由が前四半期比2%減の59%、Android経由が前四半期比3%増の38%となり、Android経由の売上がわずかに増加している。
 
 
また、売上の割合を収入源別にみると、アプリ内課金が前四半期比5%増の81%、非インセンティブ型広告が同比2%減の4%、オファー広告・インセンティブ型広告が同比2%減の11%、その他(フューチャーフォン経由の売上も含む)が同比1%減の4%。
 
さらに、売上の割合をタイトル別にみると、2013年第3四半期にリリースしたタイトルからの売上が『Deer Hunter 2014』を中心に伸びて全体の38%で1800万ドル(約18億円)となった。
 
 
それに続いて、2013年第4四半期のタイトルは『Eternity Warriors 3』からの売上が1018.4万ドルで全体の22%、2014年第1四半期のタイトルは『Robocop』、『Frontline Commando 2』などからの売上が707.1万ドルで全体の15%、2013年第1四半期にリリースしたタイトルは『Frontline Commando: D-Day』、『Stardom Hollywood』などからの売上が500万ドル(約5億円)で全体の11%で、その他が700万ドル(約7億円)で全体の15%となった。
 
なお、GAAPベースの売上を地域別にみると、北米(アメリカ・カナダ)が前年同期比2.1倍の2500万ドル(約25億円)、アジアから同比1.5倍増の1000万ドル(約10億円)、その他地域から同比1.6倍増の970万ドル(約9億7000万円)を売上げる、という結果になった。
 


 

○ 営業利益

営業利益は前年同期の220万ドル(約2億2000万円)の赤字から580万ドル(約5億8000万円)の黒字で、為替変動費は前年同期の230万ドル(約2億3000万円)の赤字から540万ドル(約5億4000万円)の黒字。
 

○ EBIDA

また、EBIDA(減価償却前営業利益)は前年同期比の140万ドル(約1億4000万円)の赤字から650万ドル(約6億5000万円)の黒字。
 

○ 費用

費用の内訳をみると、調査・開発費用は前年同期比20.98%増の1300万ドル(約13億円)、営業・マーケティング費用は前年同期比89.92 %増の940万ドル(約9億4000万円)、一般管理費は前年同期比20.15%増の410万ドル(約4億1000万円)。

 

■ サービス

○ インストール数

以下では、同社の2014年第1四半期のサービスの実績をみていく。まず、同社のインストール数をみると、2014年第1四半期のインストール数は前年同期比2.02倍増の1.1億で、累積インストール数は7.1億となった。
 

○ DAU/MAU

次に、2014年第1四半期の同社のDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)とMAU(1か月あたりのアクティブユーザー数)をみると、DAUは前年同期比1.79倍増の700万、MAUは同比1.61倍増の6500万となった。
 
 
これは、①『Deer Hunter 2014』・②『FRONTLINE COMMANDO』シリーズが好調なことと、③アジアを中心に海外売上が好調であったこと、が関係している。
 

○ 『Deer Hunter 2014』

『Deer Hunter 2014』のインストール数は192か国で8600万を超えた。また、1都市あたりのインストール数のシェアをみると、バチカンシティが最大で15.43%となった。さらに、ピーク時のアクティブユーザー数は400万となった。
 
 

○ 『FRONTLINE COMMANDO』

『FRONTLINE COMMANDO』シリーズは、累計7800万ダウンロードを突破。今年中に同シリーズの新作『FRONTLINE COMMANDO ROAD TO BERLINE』をリリース予定。
 
 

○ アジア市場の売上

モバイル市場が全世界的に拡大していく中で、同社の海外売上も増加した、としている。特に、中国での売上を伸ばしている他、日本と韓国でも存在感をみせはじめている、とのこと。
 
 

■ 今後の展開

2014年の売上は、前年比37〜42%増の1億5500万ドル(約155億円)〜1億6150万ドル(約162億円)と予想。また、同社は、2014年第3四半期の計画も発表している。
 

8月には野球を題材にしたソーシャルスポーツゲーム『TAP SPORTS BASEBALL』、9月にはPVP、PVEを含んだ『CONTRACT KILLER』シリーズ最新作『CONTRACT KILLER 3』のリリースを予定している。

なお、モバイル経由のユーザー数の増加に対して、モバイル経由の広告収入の成長は遅れているとしたものの、今後、長期的な視野で伸びていくもの、としている。
 

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