【ゲーム株概況(6/4)】エイチームとモブキャストがS高…LINE上場観測や『モバノブ』好調が材料　CA、ミクシィは下落

6月4日の東京株式市場では、全体相場の上昇基調継続を受けて、投資家心理が改善。ゲーム株も買われた。買い材料のあったエイチーム<3662>やモブキャスト<3664>は大幅に上昇した。一方、前日に大きく上げたミクシィ<2121>は反動で下げた。

エイチームは取引制限値幅の上限（ストップ高）にあたる前日比1000円（17％）高の6780円で取引を終えた。一部で「LINEが日米で株式を上場する」と報道されたことから、LINE関連とされる銘柄に思惑的な買いが入っており、NHNエンターテインメントとの提携を通じてLINE向けゲーム配信を強化する方針の同社にも物色が向かった。

モブキャストは引き続き、サッカーワールドカップの開催接近を材料視した思惑買いが続いている。さらにきょうは、コーエーテクモゲームスと共同で提供する新作『モバノブ』の登録会員数が10万人を突破したと発表したことも、買いの手掛かりとなったもよう（関連記事）。終値はストップ高となる15％高の1117円だった。

サイバーエージェント<4751>は4％安と下げが目立った。ゴールドマンサックス証券のアナリストが「アドテクによるバリュエーション（投資価値評価）上昇はある程度織り込まれた」と見て、投資判断をこれまでの「買い」から「中立」に、目標株価を4500円から3700円に引き下げたことが、売りを誘ったもよう。

ミクシィは7.8％安で取引を終えた。前述のゴールドマンサックス証券のアナリストはミクシィ株について「売り」判断を継続。『モンスターストライク』の好調やテンセントとの提携を反映して目標株価を4800円に引き上げたが、「株価はすでに（モンストで）四半期140億円以上の売上を織り込んだ水準と考え、やや過熱感が強い」とみているた。


以下、4日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
エイチーム	3662	6,780	1,000	17.30%
モブキャスト	3664	1,117	150	15.51%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,832	182	11.03%
コロプラ	3668	2,751	227	8.99%
クルーズ	2138	4,725	355	8.12%
オルトプラス	3672	1,480	90	6.47%
ディー・エヌ・エー	2432	1,492	87	6.19%
ガンホー	3765	699	34	5.11%
日本一ソフトウェア	3851	557	27	5.09%
アクセルマーク	3624	649	27	4.34%
ボルテージ	3639	1,395	54	4.03%
ＧＭＯインターネット	9449	1,115	40	3.72%
グリー	3632	951	31	3.37%
日本ファルコム	3723	875	28	3.31%
アエリア	3758	1,504	34	2.31%
ドリコム	3793	2,292	50	2.23%
セガサミーＨＤ	6460	2,044	34	1.69%
マーベラスＡＱＬ	7844	826	11	1.35%
コナミ	9766	2,318	11	0.48%
任天堂	7974	11,960	40	0.34%
ネクソン	3659	925	2	0.22%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,290	2	0.16%
ＫＬａｂ	3656	915	-5	-0.54%
バンダイナムコＨＬＤＧＳ	7832	2,291	-14	-0.61%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,633	-14	-0.85%
ケイブ	3760	1,854	-30	-1.59%
カプコン	9697	1,716	-40	-2.28%
ガーラ	4777	164	-5	-2.96%
サイバーエージェント	4751	4,150	-180	-4.16%
ミクシィ	2121	13,810	-1,170	-7.81%