【ゲーム株概況(6/9)】LINE関連株への買い続く…エイチームが売買代金で国内首位、DLEはS高　ミクシィは下げる

6月9日の東京株式市場では、全体相場の上昇を背景に、ゲーム株は値上がりする銘柄が目立った。なかでも投資家の資金が集まったのがエイチーム<3662>。LINE関連銘柄としての関心が高まっており、きょう1日の売買代金は490億円と、ソフトバンク（462億円）を上回り、国内上場銘柄で最多となった。

エイチームの終値は前週末比700円（9.3％）高の8260円だった。前週からLINEの上場観測報道を材料とした思惑物色が集まり、株価は直近安値である3985円（5月12日）から、約1ヶ月間で2倍以上に膨らんだ計算だ。同社は、NHNエンターテインメントとの提携を通じてLINE向けゲーム配信を強化する方針で、LINE上場で投資家の関心が一層高まるとの思惑が出ている。

きょうはLINE関連銘柄の出遅れ株としてディー・エル・イー（DLE）<3686>に買いが向かい、取引制限値幅の上限（ストップ高）である15％高の1149円まで上げた。

ガンホー<3765>の値動きにも注目したい。11時過ぎごろから買いの勢いが増し、終値は35円（4.9％）高の757円。11時ごろには、主力タイトル『パズル＆ドラゴンズ』の新テレビCMにジャニーズの国民的グループ「嵐」を起用すると伝わり（関連記事）、買い材料となったもようだ。

一方、人気株のミクシィ<2121>は7％近く下げて取引を終えた。昼ごろに複数のメディアが「ミクシィは、同社が運営するSNSのmixiで、約4万アカウントに不正ログインの可能性があると明らかにした」と伝えており、売り材料視されたもよう。
  以下、9日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
アクセルマーク	3624	748	100	15.43%
エイチーム	3662	8,260	700	9.26%
アエリア	3758	1,587	120	8.18%
ガンホー	3765	757	35	4.85%
オルトプラス	3672	1,510	63	4.35%
モブキャスト	3664	1,130	47	4.34%
ディー・エヌ・エー	2432	1,518	43	2.92%
ＧＭＯインターネット	9449	1,120	29	2.66%
日本ファルコム	3723	895	20	2.29%
サイバーエージェント	4751	4,155	85	2.09%
ガーラ	4777	168	3	1.82%
ボルテージ	3639	1,452	26	1.82%
任天堂	7974	11,990	210	1.78%
ケイブ	3760	1,857	27	1.48%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,825	25	1.39%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,279	27	1.20%
ＫＬａｂ	3656	924	10	1.09%
コナミ	9766	2,294	22	0.97%
カプコン	9697	1,722	16	0.94%
コロプラ	3668	2,785	24	0.87%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,680	7	0.42%
ネクソン	3659	969	2	0.21%
クルーズ	2138	4,680	10	0.21%
セガサミーＨＤ	6460	1,966	0	0.00%
グリー	3632	964	0	0.00%
ドリコム	3793	2,267	-7	-0.31%
マーベラスＡＱＬ	7844	839	-3	-0.36%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,307	-6	-0.46%
日本一ソフトウェア	3851	708	-9	-1.26%
ミクシィ	2121	13,020	-970	-6.93%