コロプラ<3668>は、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』において、江崎グリコとのコラボレーション企画を2014年10月27日(月)より実施することを発表した。
本コラボレーションは、グリコよりお菓子とキャラクターのライセンス提供を受けたことで実現。グリコが展開する11月11日の「ポッキー&プリッツの日」を記念し、グリコのお菓子やグリコ公式キャラクターである「双子の魔法使い リコとグリ(以下「リコとグリ」)」が登場するオリジナルクエストを10月27日(月)よりゲーム内で開催する。
クイズに回答していくことで、本クエストでしか手に入らない各キャラクターのオリジナルレアカードを入手できる可能性があるという。クイズにはグリコに関するオリジナル問題も含まれており、クエストを解き進めていくことでグリコに関する豆知識も得られる。
また、本稿ではコラボ企画の経緯や制作の裏側について、コロプラと江崎グリコの両社に話を伺うことができた。
※10月27日スタート予定
■クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ×グリコ コラボレーション企画概要
<コラボ企画①:オリジナルの「マジカルグリコクエスト」を開催!>
グリコのお菓子やグリコ公式キャラクターリコとグリが登場するオリジナルクエストを開催。クエストをクリアすると、ゲーム内で使用可能な限定カードがGETできる。
★開催期間:10月27日(月)16:00~11月17日(月)15:59
▲グリコのオリジナルキャラクター「リコ」と「グリ」
<コラボ企画②:オリジナルコロンを販売!攻略本も無料配布>
「ウィズコロン」を11月10日(月)から全国のイオンリテール店頭にて販売開始。黒猫をイメージしたココア味のオリジナルコロン。あわせて、本オリジナルクエストに関するさまざまな情報をまとめた攻略本を11月3日(月)から店頭景品にて配布予定。「ウィズコロン」のパッケージを、無料スマートフォンアプリ「aug!(オーグ)」で読み込むことで、飛び出すリコとグリのARを楽しめるという。
※攻略本は数に限りがございます。
★開始時期:
・攻略本配布 : 11月3日(月)
・ウィズコロン販売: 11月10日(月)
★対象店舗 :イオンリテール ※一部取り扱いのない店舗あり。
★攻略本概要:
・オリジナルクエスト徹底解剖!
・ストーリーガイドやキャラ設定画、進化チャート図を大公開!
▲ココア味のウィズコロン
▲攻略本(イメージ)
<コラボ企画③:スペシャルCM映像をYouTubeで公開>
ポッキー&プリッツの日を記念した本コラボレーションを伝える、スペシャルCM映像をYouTubeで公開中。
■双方の魅力が見事に合致した大型コラボ企画に迫る
株式会社コロプラ
『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』プロデューサー
浅井大樹氏(写真左)
江崎グリコ株式会社
広域営業部 企画チーム
昆 洋行氏(写真右)
――:本日はよろしくお願いします。O2O(Online to Offline)にも深く絡んでくる今回の大型コラボですが、そもそもどちらが発起人だったのでしょうか。
浅井氏:今回のコラボは、弊社側からお声がけさせていただきました。実際に7月頭からグリコさんとミーティングを行ってきたのですが、話していくうちに世界観が合致することに気付いたり、お菓子を取り扱ったキャラクターのアイデアを出し合ったりと、驚くほど企画がトントン拍子に進んでいったのを覚えています。
今回のコラボでは、我々としてもリアルなところからお客様と一緒に楽しむことができるため、良いコラボだと感じています。
――:グリコさん側は『黒猫のウィズ』とコラボすることを聞いて、いかがでしたか。
昆氏:じつは私、もともと『黒猫のウィズ』のユーザーだったんです。そのため、今回のお話をいただいたときも、私が手掛けている「双子の魔法使いリコとグリ」という企画に『魔法使いと黒猫のウィズ』の世界観がマッチして「これは面白い企画になる」と、次第に実現するのが楽しみになりました。
浅井氏:そうなんです。「リコとグリ」はもともと魔法使いの格好をしているので、ゲーム内に登場させるときもデザインに関しては特別変更することもありませんでした。
――:「双子の魔法使いリコとグリ」ですか……。勉強不足で申し訳ないのですが、どういうキャラクターなのか教えていただけますか。
昆氏:「双子の魔法使いリコとグリ」は、お菓子のポッキー等をモチーフにした弊社のオリジナルキャラクターです。
「世界はもっとおいしくなる」をキャッチコピーに1年前から店頭プロモーションでオリジナル商品発売や景品配布、イベントを展開、一方、デジタル上ではYouTubeで動画掲載したり、SNSで情報拡散したりと展開してきましたが、他社とこのような大型のコラボレーションをするのは今回が初めてとなります。
――:なるほど。そういう意味でも今回のコラボは、御社の「リコとグリ」にとっても大きな露出にも繋がりそうですね。
昆氏:そうですね。この1年間は、店頭でのリアル展開を中心に露出を行ってきましたが、店頭プロモーション展開が充実してきたこともあり、今回の『黒猫のウィズ』とのコラボ企画を経て、デジタル上りでも話題となり、リアルとデジタルの施策がうまく融合する新しい取組になればしていければと思います。
――:ちなみに「リコとグリ」のターゲット層は。
昆氏:ターゲットは20代を中心とした女性になります。これらの世代はサブカルチャーの側で育ってきたこともあり、「リコとグリ」のプロモーションに反応してくださっています。「リコとグリ」のお取り組みをさせていただいているイオン様は、現在30~40代の主婦がメイン購買層ということもあり、将来的には現在興味を示してくださっているターゲットが10年後に自然にイオン様でこのようなプロモーションを楽しんでいただける構造を目指しています。
――:『黒猫のウィズ』も女性ユーザーが多いこともあり、聞けば聞くほど今回のコラボはお互い合致しますね。コラボについては、恐らくゲーム側と店頭側で双方お取り組みが異なるかと思います。ゲーム内では、どのようになるのでしょうか。
浅井氏:ゲーム内では、グリコさんとのコラボダンジョンを期間限定で実装します。お菓子をモチーフにしたダンジョンには、「リコとグリ」はもちろんのこと、グリコさんの人気商品である「プリッツ」や「アイスの実」などを擬人化したキャラクターたちや、リコの衣装を着てポッキーを背負った特別デザインの黒猫も登場します。
▲「リコ」の衣装をまとった黒猫
▲グリコのお菓子「プリッツ」がモチーフのキャラクター
▲グリコのお菓子「コロン」がモチーフのキャラクター
▲グリコのお菓子「アイスの実」がモチーフのキャラクター
▲ポッキー、ポッキーいちご、グリコキャラメル
――:なかなか豪華な内容ですね。ちなみに、コラボダンジョンで出題されるクイズの問題とかは……。
浅井氏:はい、もちろんグリコさんに関連するクイズも出題されます。こちらは全てグリコさんに作っていただきました。
昆氏:クイズの制作や答え合わせには相当な時間を費やしました(笑)。「○○というお菓子は何年に発売したでしょう」「○○は海外のどこの国で発売しているでしょう」など、バラエティに富んだ200~300問を用意しています。
グリコには数千人の従業員がいるため、きっとみんなハマってやると思いますが、社員なら何としてでも全問正解したい内容ですね(笑)。
――:お菓子の擬人化も魅力的ですね。制作においてはかなり意識されたと思いますが、実際はいかがでしたか。
浅井氏:デザインではグリコさんが持つ雰囲気を、いかにゲームの世界観に違和感なく盛り込むかを意識しました。デザイナーの頑張りもあって、それぞれのお菓子の特徴が上手く表現されているかと思います。単純に“『黒猫のウィズ』のなかでイベントをやっている”だけで終わらせるのではなくて、お客様に目新しさや新鮮味を感じていただけるような楽しい雰囲気のダンジョンに仕上がっています。
――:恐らくグリコさん側では、今回のお菓子を擬人化するにあたり監修もされたと思いますが、いかがでしたか。
昆氏:もう最高ですね。一回もダメ出しはありませんでした(笑)。
一同:(笑)
――:(笑)。なんかデザインを見ていてもノリに乗っている感じが伝わってきますよね。
昆氏:ええ。『黒猫のウィズ』ユーザーの私も、実際にこれを手にしたら滅茶苦茶嬉しいですよ。
――:社内の評判はいかがでしたか。
昆氏:『黒猫のウィズ』自体は全員が知っていました。コラボレーションすることにも驚いていましたが、やはり一番は擬人化キャラクターを目にしたときですね(笑)。周囲に見せたら「これは凄い!」「女性キャラが可愛い」「絶対ゲームやる」など、本当にみんな喜んでくれて、グリコ側も盛り上がっています。
――:ちなみにコラボダンジョンのBGMは……。
浅井氏:グリコさんからいただきました(笑)。
昆氏:じつは「リコとグリ」の専用楽曲が、ゲーム内でも流れるようになっています。
――:徹底していますね(笑)。これは楽しみです。それでは店頭側として、グリコさん側ではどのように展開していくのでしょうか。
昆氏:全国のイオンで、コラボ商品「ウィズコロン」を11月10日に販売します。パッケージにあるARコードを読み取ると、ゲーム内の戦闘シーンを閲覧できたり、ウィズやリコたちと一緒に写真を撮影できたりします。ちなみに「ウィズコロン」は、黒猫の黒繋がりでココア味になります。
また、店頭では攻略本も景品として配布しています。この攻略本には、今回のグリコダンジョンに関する情報が豊富に掲載されているので、お菓子を食べながらゲームを遊んで欲しいと思います。
――:11月と言えば、御社にとってはポッキー&プリッツの日(11月11日)とタイミングがばっちり合っていますね。
昆氏:そうですね。ちょうどポッキー&プリッツの日(11月11日)が近いこともあり、単純に「リコとグリ」だけを登場させるのではなく、ポッキーやプリッツをはじめとしたグリコの全てのお菓子を絡めた施策にしようと調整してきました。ちなみに、11月11日はお客様が1年で一番ポッキーとプリッツを食べてくださる日なんですよ。
――:あ、やはり…実際そうなんですか…?
昆氏:はい。実際多くの方が食べています。SNS上でも写真をアップしてくれるなど、ネットで情報を見て店頭に購入しに行くまでの導線作りが自然と生み出されているのも特徴のひとつです。今回「リコとグリ」でも『黒猫のウィズ』とのコラボ企画に関する映画告知風の動画を公開して、店頭に足を運んでもらうような興味喚起をさせています。
――:分かりました。それでは、最後に「Social Game Info」読者にメッセージをお願いします。
昆氏:我々は、お菓子を通じて世の中をもっと幸せにしていきたいという思いから「世界はもっとおいしくなる」というキャッチコピーのもと日々企画に取り組んでいます。今回のコラボレーションでは、そんな「世界はもっとおいしくなる」取り組みがデジタルとリアルの垣根を越えて幅広く展開できることを本当に嬉しく思います。今後も「リコとグリ」の世界観を拡大させつつ、様々な観点から新しい取組にアプローチしていきたいと思っています。
浅井氏:我々は、これまでも“いかにお客様に楽しんでいただくか”という目線を忘れずにゲームを開発してきました。そのなかで、今回のコラボ企画はお客様に余すところなく楽しんでいただけるような内容になっています。ぜひ、楽しんでいただければと思います。また、今後も『黒猫のウィズ』ではコラボ企画を積極的に展開していきます。まさかグリコさんのコラボがこんなにも大規模になるとは思ってもいなかったので、どのようなコラボも恐らく実現できるのではないか…!? と思っています(笑)。
――:本日はありがとうございました。
※10月27日スタート予定
■『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』
(C)2013-2014 COLOPL, Inc. (C)EZAKI GLICO CO.,LTD
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668