ソーシャルゲーム情報の1週間を振り返る(5月16日~5月20日)

この週は、様々な決算説明会資料が開示され各社の戦略や取り組みが明らかになったが、DeNAの活発な動きが目立ったほか、ガンホーのスマホ向けの独自プラットフォームの状況、メディア工房のユリ・ゲラー氏との提携、ボルテージの動きなどが目立った。   [5月16日] ガンホー、年内にソーシャルゲームプラットフォームを提供-世界5500万人の会員にアプローチ ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が年内にも独自構築したスマートフォン向けソーシャルゲームのプラットフォームのサービスを開始するとのこと。『FilMeee』をベースにしていくとしているが、ユーザー数などを考えると、実態としては、スマートフォン版「ラグナロク」のユーザー・集客基盤をベースにソーシャルゲームプラットフォームを構築すると理解した方がいいのかもしれない。   [5月17日] Rekoo Japan、ソーシャルゲームプロデューサーの入社支度金を500万円に引き上げ Rekoo Japanが月商5000万円以上のソーシャルゲームの運営経験を持つプロデューサーの入社支度金を従来の300万円から500万円に引き上げると発表した。ソーシャルゲーム業界での旺盛な人材需要が伺えるニュースであった。   [5月18日] DeNA、「Yahoo!Mobage」の利用者が400万人突破-β版開始から238日での達成  「Yahoo!Mobage」のユーザー属性(2011年5月16日版)  ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とヤフー<4689>は、「Yahoo!Mobage」の利用者数が400万人を突破したと発表した。30代以上のユーザーを中心に順調に増えており、プラットフォームとしての魅力は増している。当初、「mixi」などで運営されたアプリをほぼそのまま提供することが多かったが、最近はプラットフォームの特徴を踏まえたタイトルが増えているようだ。 このほか、DeNA、サムスン電子のAndroidスマートフォンに「Mobage」を提供-第1弾は「GALAXY S II」も注目を集めた。これまで散々言われてきたことだが、サムスン電子「GALAXY S II」は世界的に高い評価を受けており、この端末にプリインストール提供できる意味は非常に大きい。同社の掲げる「X-Boarder」「X-Divice」戦略が具体的な動きとなって現れている。      伝説の超能力者ユリ・ゲラー氏がメディア工房と提携-今夏に監修コンテンツを提供  メディア工房<3815>と超能力者のユリ・ゲラー氏が提携して、コンテンツを提供するとのこと。こちらも一部で話題になっていた。ユリ・ゲラー氏は震災復興のための支援も行いたいとのことで、一体、どういったコンテンツが出てくるのか全くイメージがつかない。大いに楽しみにしよう。30代以上の人は、「マインドシーカー」を思い浮かべた人が多かったようだが、果していかに。メディア工房は、今回に限らず、かなりチャレンジングな施策を打ち出しているように思われる。   [5月19日] ngmocoがオランダのゲーム開発会社Rough Cookieを買収  ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が、連結子会社のngmocoを通じて、オランダのゲーム開発会社Rough Cookieを買収すると発表した。AndroidとiOS端末向けにゲームアプリを開発しており、DeNAはグループとして初めて欧州に拠点を持つことになる。世界各地に拠点を持つことで、DeNAの開発タイトルにも広がりが出てきそうだ。   [5月20日] ボルテージ、東証1部もしくは2部に市場変更-公募増資で9億円の資金調達  ボルテージ<3639>は、6月9日をもって、東証マザーズから東証1部もしくは東証2部に市場変更を行う、と発表した。これに伴い、50万株の公募増資などを行い、約9億円の調達を行うとのこと。 「ジュノン・ボーイ・コンテスト」受賞者がボルテージの恋愛ゲームに登場  話題のインパクトでいえば、こちらもなかなかのものだった。恋愛ゲーム「湘南☆初カレDiary」の番外編に、第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト『理想の恋人賞』を受賞した戸塚純貴さんが登場するというニュース。