タカラトミー、米TPGとの資本・事業提携を解消　TPGの保有株は自社株買いで取得予定　転換社債型新株予約権付社債も買い入れで合意

タカラトミー<7867>は、2014年12月3日開催の取締役会において、米国の大手プライベート・エクイティ投資会社であるTPG（本社：米国サンフランシスコ）との資本・事業提携を解消することを決議した。

同社とTPGによる資本・事業提携は2007年3月から行われており、これまでに米国玩具メーカーRC2 Corporation（現 TOMY International）の買収や、中国偏重の生産体制からベトナムへの生産シフトなど一定の成果を得ていた。今回はTPG側より、提携の解消を前提として保有する株式を売却したいという意向が届いたことで、両社で協議を実施。2014年12月3日付で提携を解消することについて合意した。

具体的には、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引（ToSTNeT-3）により、自己株式の取得を行う予定。TPGが運営するファンドであり、タカラトミーの株主であるTPG Richmont I, L.P.は、その保有する普通株式（445万100株）の全てをもってその自己株式取得に応じる方針。
 
また、潜在的な株式の希薄化・資本効率低下を回避すべく、同じくTPGが運営するファンドであり、当社の転換社債型新株予約権付社債権者であるTPG Richmont I, L.P.およびTPG Richmont II, L.P.との間で、その保有する当社の転換社債型新株予約権付社債についても、提携の解消に伴い、タカラトミーが買い入れることに合意した。当該転換社債型新株予約権付社債は、取得後消却する予定。
 
なお、提携解消に伴い、TPGから派遣されている社外取締役2名は、辞任する予定としている。