King、第4四半期は増収増益…新作『Candy Crush Soda Saga』が寄与、DAUやMAUなど各種KPIにも好影響


『Candy Crush Saga』で有名な英国モバイルゲーム会社King Digital Entertainment<NYSE:KING>は、2月12日、2014年12月期の決算とともに、第4四半期(14年10~12月期)の決算を発表した。

14年12月通期は、売上高が前の期に比べて19.9%増の22億6000万ドル(約2685億円)となった。ただし、モバイルゲームの拡大に伴う手数料や研究開発費、マーケティングコストが伸び、最終利益の伸びは同1.2%増の5億7400万ドル(約681億円)にとどまった。

また、第4四半期は、売上高が前四半期比6%増の5億4600万ドル(約648億円)、四半期純利益はほぼ変わらずの1億4100万ドル(約167億円)だった。先行指標として利用される受注総額(Gross Booking)は同8%増の5億8600万ドル(約696億円)だった。
 



主力タイトル『Candy Crush Saga』に加えて、新たにリリースした『Candy Crush Soda Saga』がApp StoreとGoogle Playの売上ランキングで短期間で上位に入るなど高いパフォーマンスを示したことが増収要因になったとのこと。この結果、受注総額のうち『Candy Crush Saga』以外のタイトルは全体の55%に相当する3億2400万ドルとなった。『Candy Crush Saga』への依存度は、前四半期(14年7~9月期)は59%から52%に低下したが、さらに7%低下したことになる。

『Candy Crush Soda Saga』の登場は、DAUやMAUなどの各種KPIの上昇にもつながった。第4四半期の各種KPIをみると、DAUは前四半期比9%増の1億4900万人だった。MAUは同8%増の5億3300万人だった。また、MUU(1か月あたりのユニークユーザー数)は、同2%増の3億5600万人だった。