エイチーム、第2四半期は売上高18.4%増、営業利益2.1倍で着地 『ユニゾンリーグ』がエンターテインメント事業の売り上げをけん引

エイチーム<3662>は、3月13日、2015年7月期第2四半期累計(8~1月)の連結業績を発表、売上高68億5700万円(前年同期比18.4%増)、営業利益10億2400万円(同2.1倍)、経常利益10億6000万円(同2.1倍)、四半期純利益6億8200万円(同2.5倍)と大幅な増収増益を達成した。
 

セグメント別の状況は以下の通り。

■エンターテインメント事業
第2四半期連結累計期間の売上高33億9814万円(前年同期比8.7%増)、セグメント利益10億4800万円(同103.7%増)となった。スマートフォンアプリにおいて、2014年12月に新規タイトル『ユニゾンリーグ』をリリースしたほか、既存の主要3タイトルである『ダークサマナー』『ダービーインパクト』『レギオンウォー』が引き続き利益率の高いタイトルとして寄与。エンターテインメント事業は四半期で過去最高の売り上げを達成した。

新規タイトル『ユニゾンリーグ』は、リリース直後から計画を上回る売上で推移し、エンターテインメント事業のセグメント売り上げを大きく引き上げるタイトルとなった。既存タイトルのうち、『ダービーインパクト』は国内売り上げのみで過去最高の四半期売り上げを達成。さらに2014年10月にリリースした『ダービーインパクト』の繁体字版(香港、台湾、マカオ向け)が加わり、収益への貢献度が増している(『ダービーインパクト』の繁体字版はパブリッシャーより分配される収益を売り上げとして計上)。

■ライフスタイルサポート事業
第2四半期連結累計期間の売上高34億5904万円(同29.8%増)、セグメント利益3億5955万円(同9.8%増)となった。「ナビクル」は消費税増税後の反動減から復調し、1月は過去最高の月次売り上げを達成。「引越し侍」は着実な運用を基盤にTVCMや人気お笑い芸人を起用したラジオCM等が奏効し、順調に利用者数を増やし、シェアを拡大した。

また、「すぐ婚navi」を中心としたブライダル事業は、人気俳優を起用したTVCMを放映し、引き続きブランディング強化に注力した。新たな事業領域でのサービスであるキャッシング・カードローン総合検索サイト「ナビナビキャッシング」や自転車通販サイト「cyma-サイマ-」については、引き続きサイト改善やユーザビリティの向上など、様々な施策に取り組んでいる。


■QonQでも増収増益を達成
業績を四半期ごとの推移で見てみると、第2四半期期間(11~1月)の売上高は36億5600万円(前四半期比14.2%増)、営業利益5億3400万円(同9.0%増)、経常利益5億6500万円(同14.1%増)、四半期純利益3億5400万円(同7.9%増)と、こちらも増収増益を達成した。利益の伸びが売上高と比べて小さくなっているが、これは第1四半期決算の説明会で、同社の林社長が「第2四半期は、広告宣伝費を増やす」としていた影響だろう。
 

【四半期別売上高の推移(単位:億円)】



【四半期別営業利益の推移(単位:億円)】

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■通期予想は従来予想から変更なし
2015年7月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高150億円(前期比24.6%増)、営業利益17億円(同17.0%増)、経常利益17億円(同15.6%増)、当期純利益10億8000万円(同33.7%増)を見込む。
 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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