イーブックイニシアティブ、16年1月期の第1四半期は売上高24%増も営業益は89%減に QonQでも足元の積極投資で減収減益での着地に
イーブックイニシアティブジャパン<3658>は、6月9日、2016年1月期第1四半期(2~4月)の連結業績を発表、売上高13億3000万円(前年同期比24.9%増)、営業利益1000万円(同89.5%減)、経常利益1100万円(同89.0%減)、当期純損益200万円の赤字(前年同期6300万円の黒字)となった。なお、前年度の第2四半期より連結決算となったため、前年同期比較は単独業績とのものになる。
各セグメント別の状況は以下の通り。
①電子書籍事業…売上高11億5000万円(前年同期比24.9%増、前四半期比5.6%減)
電子書籍配信は、一般書籍、雑誌などを中心に冊数が拡大し、累計で37万冊を超える取り扱いとなり、2015年4月末時点のラインナップは37万850冊(内訳:男性漫画6万3050冊、女性漫画6万3400冊、総合図書22万7190冊、その他1万7210冊)となった。電子書籍の販売サイト「eBookJapan」を全面リニューアルし、青年・少年漫画、女性マンガ、書籍、雑誌などの各ジャンルへダイレクトに遷移するインターフェース、ジャンル分けされたそれぞれのコーナーにおいて作品のお勧めやキャンペーン情報の提供を充実させ、個々のユーザーの嗜好に沿った店舗へ刷新した。また、新規会員の獲得に向け、eBook図書券を利用した各種キャンペーン、パートナーサイトへの拡販などを行った。電子書籍提供は、会員基盤を多く有するパートナーへの電子書籍の提供やキャンペーンを実施した。
②クロスメディア事業…売上高1億8000万円(前年同期は実績なし、前四半期比2.5倍)
マートフォンアプリを中心とした知育コンテンツをモバイル端末向けに配信するコンテンツ売上のほか、人気マンガコンテンツのキャラクターを用いたタイアップ・プロモーション、パートナーサイトへのウェブコンテンツの提供などによる売上を計上した。
業績推移を四半期推移(QonQ)で見ると、売上高は前四半期比5.6%減、経常利益は同14.3%減での着地となっている。
なお、2016年1月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高60億~70億円、営業損益2億円の赤字~1億円の黒字、経常損益2億円の赤字~1億円の黒字、当期純損益1億2800万円の赤字~8000万円の黒字と幅を持たせた予想となっている。
会社情報
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- イーブックイニシアティブジャパン