【アプリ調査】『Fallout Shelter』施設の建設や人々の育成、ときには巨大ゴキブリとの戦い…やめ時の難しいマネジメントゲーム


『Fallout』といえば、ベセスダ・ソフトワークスのシュータータイトルとして有名なシリーズで、最新作『Fallout 4』がE3 2015で情報公開されて話題となっている。そんなシリーズのスピンオフタイトルとして配信されているのが、App Storeで配信を開始した『Fallout Shelter』だ。

本作は、「Vault」と呼ばれる地下の核シェルターの中で生活する人々を適材適所に配置、施設を建設し、管理して維持していくマネジメントゲームだ。米国App Store売上ランキングで3位にランクインし、欧米ですでにランキング上位に食い込む人気ぶりを見せている。日本のストアでも配信されているが、言語はすべて英語となっている。セーブデータは3つスロットが用意されている。

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■住人の様子は常に気にしていよう

人々は最初施設の外からやってくる。それぞれをタップし、施設にドラッグすることでそこまで移動し、施設内で働くようになる。施設をダブルタップするとアップになるが、その際、住人達の感想がセリフで表示される。すべて英語なので理解するのは難しいかもしれないが、単語を検索するなどして不満なのか満足しているのかは知っておいた方がいい。不満を持っているようなら、リビングに移動させるなり、配置転換することも大切だろう。一つの施設には基本的に2人まで配置が可能だ。
 

▲外からやってくる人たち。移動させたい施設までドラッグすると、適性が数値で示される

▲住人たちのセリフには注目しておこう
 
人々は働くことで成長し、レベルアップしていく。レベルアップするとこの世界の通貨であるCAPがもらえる。反面、働かせすぎると病んでしまうので、医務室で薬品を作って与えることで回復させることもできるが、基本的に食事をきちんととってもらうことが大切だ。

それぞれの人たちの能力に関してだが、

Strength(力)
Perception(知覚)
Endurance(忍耐力)
Charisma(カリスマ)
Intelligence(知性)
Agillity(素早さ)
Luck(運)

の頭文字「SPECIAL」で表される6つのパラメータが用意されている。施設に対しての適性はこのいずれかの能力が関係していると思われ、各能力は労働に従事することで成長していく。レベルが上がることでより生産性が高まると思われる。
 

▲施設にあった人員の配置が大切になってくる

また、男女の組み合わせによっては、リビングに一緒にいることで子供を作ることもある。子供はプレーヤーのコントロール外で施設内をうろつくのが特徴。
 

▲子供もシェルター内で産まれる

なお、住人を増やすには、実績などでもらったり、課金することで入手できるLUNCHBOXから4枚のカードを引くことで入手が可能。カードには衣服や武器も用意されており、施設外に出たり巨大ゴキブリとの戦いでは武器があったほうがいいだろう。なくても事態は収拾がつくが、それまでの消費時間が異なる。
 

▲(左)LUNCHBOXからカードを引く(右)衣装なども手に入る


■施設はいくつも作る前にアップグレードしよう
 

施設には、リビング、発電所、ダイニング、浄水所、物置、医務室、研究室、ラジオ局などがあり、プレイしていくことで住民の数が増えていくと、新たな施設がアンロックされていく。
 

▲アンロックすることで施設の種類が増えていく
 
最初は基本的には、発電所、浄水所、ダイニングに適した人員を配置し(適性があるかは施設にキャラクターをドラッグすると数値が表示されるので参考になる)、電力、水、食事を作って(生成されると施設の上にサインが出るのでタップすればゲージに還元されると同時にCAPが入手できる)画面上のゲージが赤くならないように維持していく。各ゲージは一定以下になると赤く表示されるが、電力が一番大事で、最低値も高めに設定されている。理由は電力不足に陥ると施設が利用不可能になってしまうこと。最初はまず発電所を増設し、電力の安定供給を目指すところからスタートしよう。各施設はアップグレードすることで生産性が上がるので、まずは施設のアップグレードを考えていくといいだろう。
 

▲まずは電力の確保が大事

▲施設からの生成物がある場合、こうしてサインが出る
 
施設の建設は地中の空いているスペースをタップして、右上のつるはしをタップ、この世界の通貨であるCAPを必要分を支払えば即座に建設となる。アップグレードは対象施設をタップし、右上に出る「↑」をタップ、必要なCAPを支払えば一瞬施設が停電状態になるが、すぐさま復活する。

施設では、一時的に生産力を上げて生成までの時間を短縮する「Rush」が使える(一度使うと事故の危険度が一定時間経過まで上昇する)。Rushボタンを押すと事故の危険度が表示される通り、成功すれば時間を短縮して電気、水、食事などを作る(+CAPが手に入る)ことができるが、失敗すると火事や巨大ゴキブリの来襲にあってしまい、これを撃退するなり消火するまでは施設の機能がストップしてしまう。特に生産力の低い序盤はRushを使いたくなるが、危険度と相談して使いたい。また、ゴキブリとの対決では、人々の健康度が下がっている場合、最悪やられてしまう。やられた場合、CAPを支払えば蘇生できる。
 

▲RUSHにはリスクがある。失敗するとアクシデントに対処する時間、生産ができなくなってしまう
 
■やめ時の難しい1本

本作は、次々と表示される生成物をタップでゲットしたり、住人の状態を把握して対応するプレイサイクルを繰り返すスタイルで遊ぶわけだが、1サイクルこなしているとあっさりと時間が過ぎていくうえ、スタミナのような制限はないため、遊び始めると生成物を待つ時間はあるものの、ついつい画面を眺めてしまう。そして施設のアップグレードや建設プランを考え、電力、水、食事のバランスを考えての人員配置など、まず施設内でのエコシステムを組み上げるところまでが1つのステップといえよう。さらにもっともっと……というときは課金することになるわけだが、いずれにせよ、施設の配置などをじっくり考えながら遊ぶのがお似合いの1本といえるだろう。
 

▲施設外への探検も…
 
■『Fallout Shelter』




 

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