ネクソン<3659>は、8月13日、2015年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益946億円(前年同期比12.1%増)、営業利益335億円(同7.7%増)、最終利益315億円(同56.0%増)となった。
売上収益や営業利益は、ほぼ会社側の計画線での着地となった。ただし、最終利益は主に為替レートが当初の想定よりも韓国ウォン安に進んだことにより為替差益が生じたことや韓国子会社で税務当局の税務調査の指摘に基づき、前連結会計年度に見積り計上した未払法人所得税について、第2四半期連結会計期間中に税務当局との間で見解の相違が解決したことに伴い、未払法人所得税の一部戻入れが発生したことなどにより、会社側計画を大きく上回って着地した。
地域セグメント別の状況は以下のとおり。
①日本
PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となったことから、売上収益は113億円(前年同期比28.2%減)、セグメント損益は8億円の赤字(前年同期3億円の赤字)となった。
②韓国
主に『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)や『サドンアタック』(Sudden Attack)などの主力のPCオンラインゲームが好調に推移。また、『Top of Tanker』などの新規モバイルタイトルも業績に寄与した。なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。第2四半期は、中国における主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の5月から6月に実施したコンテンツアップデート及びアイテム販売がユーザーの好評を博したことによるロイヤリティ収益の増加が業績に寄与した。これらの結果、売上収益は751億円(同20.1%増)、セグメント利益は372億円(同14.1%増)となった。
③中国
既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入が減少したことから、売上収益は15億円(同38.5%減)、セグメント利益は5億円(同63.9%減)となった。
④北米
北米地域においては、主に第2四半期に欧米地域でサービスを開始したモバイルゲー ム『DomiNations』の寄与により増収となったが、これに伴うマーケティング費用の増加により利益が減少したことから、売上収益は57億円(同139.9%増)、セグメント損益21億円の赤字(前年同期10億円の赤字)となった。
⑤その他
売上収益8億円(同22.8%減)、セグメント損益1億円の赤字(前年同期2億円の赤字)となった。
■通期見通しは非開示、第3四半期予想を開示
2015年12月通期の見通しは非開示。第3四半期累計(1~9月)の見通しをレンジを持たせた予想で開示しており、売上収益1409~1443億円(前年同期比8.4~11.1%増)、営業利益478~507億円(同3.5%~9.8%増)、最終利益444~468億円(同31.6~38.6%増)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659