【ゲーム株概況(8/14)】2Q決算を好感し、ネクソンが東証1部の値上がり率トップに 3Q嫌気しイグニスはS安 オルトプラスは新作期待で買い戻し
8月14日の東京株式市場では、日経平均株価は反落し、前日比76.10円安の2万519.45円で取引を終えた。日本時間の今夜に欧州で4~6月期のGDP(国内総生産)速報が発表されるほか、米国でも7月の鉱工業生産が発表されることから手控えムードが強く、朝方から弱含みの場面が目立つ推移となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、前日(8月13日の)決算発表の結果を受けて、大きく値が動く銘柄が目立った。ポジティブな反応の代表格と言えそうなのがネクソン<3659>だ。同社は、2015年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算(IFRS)を発表しており、最終利益が前年同期比56.0%増となるなど順調に推移(関連記事)したこと、『DomiNations』寄与で欧米地域での売上高が大きく伸びた(関連記事)ことなどがポジティブに評価され、東証1部の値上がり率トップになるなど急騰した。
また、ボルテージ<3639>やアエリア<3758>も発表内容が好意的に受け止められているようだ。
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半面、最も大きく売り込まれたのがイグニス<3689>だ。『ぼくとドラゴン』の好調などを背景に株価は5月に業績予想の下方修正を発表した前の水準まで買い戻されていたが、発表された第3四半期の業績数字は売上高こそ上ブレ傾向にあるものの、利益面は回復に時間がかかりそうだと確認されたことが嫌気され、ストップ安した。
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ほか、カヤック<3904>やエクストリーム<6033>も売られ、ミクシィ<2121>は中国での『モンスト』配信停止もあって、さえない動きとなった。
なお、2015年9月期予想の再下方修正を発表(関連記事)したオルトプラス<3672>は、朝方は売り優勢の展開だったものの、新作タイトルのニュースが相次いだこともあって、一巡後はプラスに転じる場面もあった。
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決算関連以外では、ケイブ<3760>の下げがきつい。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659
会社情報
- 会社名
- 株式会社イグニス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
- 決算期
- 9月