【TGS2015】今年最大規模の小間数で『グランブルーファンタジー』の世界を描いたCygamesブース 同作のアニメ化も飛び出した新発表も掲載


 
Cygamesは、「東京ゲームショウ2015」(TGS2015)で最大規模の小間数(126小間)を展開。そんな大規模のスペースを活用して、同社は『グランブルーファンタジー』の体験型イベントブースとして出展した。本稿では、ビジネスデイ1日目の9月17日(木)に発表された『グランブルーファンタジー』の新情報発表を中心に、同作の世界で彩られた注目のブース模様を取材。

 

■新ジョブ・新コンテンツ・アニメ化・マンガ化…新情報続々



『グランブルーファンタジー』の新情報発表では、Cygames取締役兼同作のプロデューサーである春田康一氏が登壇し、「スペシャルプレゼンツ」と題した2周年に向けた新しいゲーム内コンテンツ、そしてゲーム以外のところでの初公開情報などを紹介してくれた。

はじめに本作の現状について、8月下旬に登録者数が500万人突破したことを語った。「すでに550万人を突破する勢い。非常にペースが早く、まだまだ新しい方々が入っている状況。もっと色々な方々に遊んでいただきたい」と言葉を添えた。

ここからは、発表内容ごとに紹介していく。


■言語設定を追加 英語版が登場


ゲーム内メニューに言語設定が2016年3月頃に追加される。はじめに英語版で、その後、韓国語や中国語など言語対応を進めていくという。ボイスは日本語のままだが、海外の方が遊べるのはもちろん、少し言語の勉強になる人もいるかもしれない。なお、あくまでも言語追加のため、決して海外版の配信ではないのであしからず。海外配信に関しては「まだまだ準備が必要」とのこと。


■新ゲーム内コンテンツ「SKY JOURNEY」「DEFEND ORDER」


本編から派生した新ゲーム内コンテンツ「SKY JOURNEY」は、『グランブルーファンタジー』の世界を舞台にしたスピンオフ作品。現在のゲーム画面とは全く異なるメニュー画面やマイページを持つゲームとなり、仲間になった好きなキャラクターを主人公として楽しめるタイトル。年末年始にはゲーム概要が発表できるようだ。



続くゲーム内新コンテンツ「DEFEND ORDER」は、ポート・ブリーズ群島やアウギュステ列島に突発的に魔物が進行してくる防衛戦のようなもの。攻めて来るペースは数日間隔で、数千人規模のバトルが繰り広げられるという。本コンテンツ専用のポイントを消費して報酬を手に入れたり、腕自慢の方はランキングに参加したりと、思い思いの楽しみ方ができるようだ。2周年までには実装を進めていくとのこと。


■新イベント「アーカルムの転世」


新イベント「アーカルムの転世」は、複数のグループで展開する言わばフラッグ戦のようなもの。グループは既存の騎空団(ギルド)ではなく、異なるグループごとに形成されていく。イベント内容は、10体の星晶獣と対となる契約者が登場し、それらと巡る物語が紡がれていくという。毎月更新されていく形となり、既存プレイヤーにとっては「星の古戦場」がアップデートしたイベントになるといったほうが分かりやすいだろう。古戦場では、最初手に入れたい武器を選んでいたが、それが今回のイベントからはどの契約者とのストーリーを進めるかを選べる。






■新ジョブ①「賢者」


ここからは新ジョブの紹介。賢者は魔法使いの最上位版として、奥義ゲージをMP(マジックポイント)に見立てながら通常攻撃やアビリティを使っていくジョブ。奥義ゲージの消費量で、効果や攻撃回数などが変化するため、状況に合わせて戦略を立てるやや玄人向けのジョブとなる。得意武器は「杖」のみとなる。


■新ジョブ②「ガンスリンガー」


事前に「バレット」というアイテムをメイン武器となる「銃」にセットして戦うジョブ。バレットの種類により通常攻撃やアビリティが異なり、数種類セットし様々な戦略がとれる。なお、バレットはトレジャーなどを使用して作成可能。基本、何発打っても無くならないが、一度セットしたバレットは消失させないと取り出せないようになっている。


■新ジョブ③「剣聖」


剣と刀を巧みに扱うジョブ。特徴的なのが「剣神解放」というアビリティで、武器の秘められた力を引き出せるなど、一点特化型のジョブとなる。メイン武器により能力が変わるので、色々な剣や刀を試してみよう。また、「剣神解放」中は武器にオーラがまとって格好いいようだ。


■新ジョブ④「アサシン」


忍者とガンスリンガーの真ん中ぐらいに位置するアサシン。特殊な点は「暗器」というアイテムを装備してアビリティを発動していくこと。暗器は使った分だけ消費されるが、いつでも使えるためバトル中はフレキシブルに行動できる。暗器はトレジャーなどを使用して作成できる。


■ジョブマスターピースなどもアップデート


以上発表された4つのジョブは、どれもエクストラジョブになる。近日中に「共闘クエスト」のパンデモニウム第4層が実装され、それに続いて順次新ジョブの入手方法が明らかになる。新ジョブ実装に伴い、ジョブマスターピースの強化段階や性能も強化。古戦場武器同様に、属性変化や強化していくことで何かが起こる仕掛けを準備しているという。バハムートウェポンも同様。


■高難度マルチバトルが実装


ユーザー数増加に伴い、ゲームの楽しみ方も多様化してきたとのことで、近日高ランク向けのマルチバトルが常設される。ここでは、バハムート武器や各マグナ武器を手に入りやすいような施策をとっているという。「ランク100以上のコンテンツだが、継続的に頑張ることで任意の武器が手に入るような仕組みを導入」と春田氏。さらに11月には、メインシナリオにも絡んでくるローズクイーンがマルチバトルに実装。レベルは現段階では秘密とのこと。


■『グランブルーファンタジー』TVアニメ化決定


速報でも伝えている通り、アニプレックスとA-1 Picturesとともに、 TVアニメプロジェクトが始動したことを発表。なお、これまでPVやCMでアニメを手掛けてきたところとは異なる会社同士の取り組みとのこと。詳細は9月20日(日)開催のシークレットステージで発表されるという。


■さらにマンガ化も決定


TVアニメ化に続き、マンガ化も決定。11月頃に配信予定で、会場では実際の内容が一部公開された。














■小説の第3弾が10月30日(金)に発売


小説『グランブルーファンタジー』の第3弾が10月30日(金)に発売決定。表紙はオルキスと黒騎士の後ろ姿。9月18日(金)より予約開始される。なお、第1弾・第2弾も重版がかかるなどの好評を博しているという。


■ゲーム内マンガ「ぐらぶるっ!」も書籍化


さらに平日更新のゲーム内マンガ「ぐらぶるっ!」の書籍化が決定。1巻と2巻同時に、小説と同じく10月30日(金)に発売される。描き下ろしマンガも掲載とのこと。


■設定資料集『グランブルーファンタジー クロニクル』発売決定


ゲームに登場する島ごとを中心にまとめて設定資料集で、書籍は島ごとに発売されるとのこと。その島で起きた歴史が細かく記載されているほか、登場する各クエストの情報、敵のドロップ情報など、詳細に書かれているようだ。




■ラバーストラップコレクション(仮)発売決定


各8種が2016年春に発売決定。10月中旬より予約開始。


■新たなサウンドトラックが2枚発売



『グランブルーファンタジー』の新たなサウンドトラック2枚が9月18日(金)より予約開始。1枚目はバトルを中心とした13曲収録、2枚目はストーリーを中心とした13曲が収録。制作裏話としては、マスタリングに時間がかかったという。「サウンドを手掛けていただいた、植松さんと成田さんの素晴らしい楽曲を、出来る限り丁寧に高音質に仕上げていきたいというスタッフの思いもあって、時間がかかってしまった」と並々ならぬこだわりをのぞかせてくれた。


■『アイドルマスター SideM』と10月にコラボ決定


こちらも速報で伝えた通り、『アイドルマスター SideM』とのコラボが10月に決定。詳細は後日発表される。

 

■今年最大規模の小間数で『グラブル』の世界を描く



ブースは、126小間という巨大なスペースのなかに、大きく分けて「シアター」「グランサイファー」「ステージ」のエリアが存在。最も目をひくのが、『グランブルーファンタジー』に登場する騎空挺「グランサイファー」の展示。1/8スケールではあるが、全長25mの巨大サイズになっており、「TGS 2015」会期中に会場で先行配信するゲーム内イベントにて、「グランサイファー」に実際に乗るための搭乗予約もできる。数に限りがあるが、ここでしか体感できないものだ。






「シアター」エリアでは大きなふたつの映像コンテンツを用意しているほか、ビジネス・一般デイ含め『グランブルーファンタジー』に関連したステージイベントも展開。同作の新情報が発表されるイベントコーナーや、シークレットステージも展開されるとのこと。




当日配布される特製バッグには、今回のためだけに作られた『グランブルーファンタジー』チップチューンリミックスCD1枚が入っている。植松伸夫さん、成田勤さんが作曲した本作の楽曲を、全16人のアーティストが各自1曲ずつリミックス。そのほかスターターブックやシリアルコード入り特典プリントなど豪華な内容となっている。
 
 
 

 

 

モバイルゲームならではの新たな取り組みとして、会場とゲームイベントが密に連動している施策にも注目。会場では、今後配信予定のゲーム内イベントの一部体験できるほか、イベント限定の共闘クエストやイベント限定のキャラクターが仲間になるオリジナルエピソードなど、多数配信される。さらに特殊なコンテンツとして「グラブルクイズ」、また会場ステージと連動したスペシャルバトルも開催するなど、リアルでも『グランブルーファンタジー』の世界観に入り込めるようなゲーム内施策となっており、そこは他ブースと大きく異なる点である。
 
 


■『グランブルーファンタジー』
 


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