【ゲーム株概況(2/29)】位置情報ゲーム関連物色でモバイルファクトリーが大幅続伸 任天堂は業績予想下方修正も市場の反応は限定的に
2月29日の東京株式市場では、日経平均株価は3日ぶりの反落となり、前日比161.65円安の1万6026.76円で取引を終えた。朝方は買い先行で始まり、後場中ごろまではプラス圏での推移となっていたものの、円安の動きが一服したことやアジア市場の下落を受けて、大引けにかけて一気にマイナス圏まで売られた。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、モバイルファクトリー<3912>が大幅続伸するなど気を吐いた。前週末にフジテレビが位置情報を使ったスマートフォンゲーム『イングレス』を運営するNiantic(ナイアンティック社)に出資すると発表(関連記事)したことが引き続き刺激材料となっており、1月に付けた戻り高値2147円を更新する形となっている。
また、同じく位置情報ゲームからの連想も追い風にコロプラ<3668>が反発したほか、ドリコム<3793>やクルーズ<2138>、ガーラ<4777>なども買われた。
半面、任天堂<7974>は前週末に2016年3月期の連結業績予想を下方修正したことを嫌気してさえない。ただ、直帰の為替の推移で下方修正がある程度市場の予想に織り込まれていたことや、前述のナイアンティック社に同社も出資していることから下げ幅は限定的なものにとどまった。
ほか、前週末にストップ高したアクロディア<3823>が利益確定の売りに押されて大幅反落したほか、ベクター<2656>も小反落した。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974