【レビュー】アイドルリズムゲームの新星『8beat Story』を紹介 170話のフルボイスストーリーとオリジナル楽曲が魅力 出演声優がアイドルユニットとしてデビュー
スマートフォンアプリ市場では、いまやアイドルリズムゲームは人気ジャンルのひとつだ。『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』をはじめ、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』、『ガールフレンド(♪)』などが代表作だが、5月14日にアイドルリズムゲームの新生『8 beat Story♪~アイドル×音楽ゲーム~』(提供:クロノス)が登場した。用意されている楽曲は全てオリジナルというだけでなく、ストーリーもフルボイスとかなり力を入ったタイトルとなっている。5月2日の事前登録開始から13日のAndroid版リリース、翌14日のiOS版のリリース、ユニットのイベント出演と、驚くようなスピード感で展開している本作だが、今回、ゲームの概要を紹介していこう。
本作は、近未来の学校「音の杜学園」の新任教師となったプレイヤーが女の子8人のユニット「8/pLanet!! (ハニープラネット)」のマネージャーとなって、インターネット上で行われる音楽バトル「バーチャルライブ」での勝利に導いていく、というものだ。ゲームのサイクルとしては、リズムゲームをこなして、女の子たちの育成を行いながら、ストーリーを読み進めていく、という流れとなる。リリース時の収録楽曲はアイドルソングからロックな曲まで用意されているほか、メインストーリーとキャラクターストーリーで170話以上がフルボイスで収録されているという。それだけでなく、参加している声優8人がユニットを組み、実際にデビューすることも決定。その怒涛の展開には驚かされる。
さて、メインコンテンツとなるリズムゲームパートについては、画面上部から落ちてくるノーツをタイミングよくタップしたり、スワイプしたりして、スコアを稼いでいく。既存のリズムゲームアプリで遊んだ経験のある人であれば、すんなりと遊ぶことができるだろう。ミスなくプレイし続けると「コンボ」がつながり、当然のことながら、コンボの数が増えていくほど、スコアも良くなり、クリア報酬も豪華になる。キャラクター育成に使う「コイン」や、キャラクターストーリーを読み進めるのに必要な「ストーリーpt」などが手に入る。他方、体力ゲージがあり、ミスをすると減っていき、ゲージがなくなるとライブ失敗となってしまうので注意が必要だ。
同社によると、リリース時は、オリジナル楽曲として、「ファンタジア」のほか、「カナエルミライ」、「BoyFriend」、「君はレモネード」、「絆のポラリス」など10曲を収録。作中で女の子たちを演じている声優陣が歌っているという。スタート時は1曲から始まり、レベルアップやストーリーの進行に応じて楽曲が開放されていくようだ。さらにクロノスでは現在、追加で20曲以上の製作に入っているとのことで、楽曲はこれからも順次追加していく予定だ。また楽曲の内容についても相当なこだわりをみせており、いわゆるアイドルソングはもちろん、ポップな曲、ロックな曲など多様な楽曲を用意しているそうだ。
▲楽曲は、EASYからNORMAL、HARDなどと難易度が用意されている。楽曲は、ゲームの進行に応じて解放されるようだ。
キャラクター名と出演声優は以下のとおりとなる。
「桜木 ひなた」(CV:社本 悠さん)
「水瀬 鈴音」(CV:吉井 彩実さん)
「神楽 月 」(CV:吉岡 美咲さん)
「橘 彩芽」(CV:青野 菜月さん)
「姫咲 杏梨」(CV:金魚 わかなさん)
「星宮 ゆきな」(CV:和氣 あず未さん)
「源氏 ほたる」(CV:吉村 那奈美さん)
「メイ」(CV:澤田 美晴さん)
「水瀬 鈴音」(CV:吉井 彩実さん)
「神楽 月 」(CV:吉岡 美咲さん)
「橘 彩芽」(CV:青野 菜月さん)
「姫咲 杏梨」(CV:金魚 わかなさん)
「星宮 ゆきな」(CV:和氣 あず未さん)
「源氏 ほたる」(CV:吉村 那奈美さん)
「メイ」(CV:澤田 美晴さん)
またもうひとつのメインコンテンツとして、「ストーリー」もある。プレイヤーが「音の杜学園」に赴任してから、「8/pLanet!!」との出会い、そして、音楽バトル「バーチャルライブ」に挑んでいくストーリーが楽しめる。ストーリーの特徴は、なんといってもフルボイスになっていることだろう。セリフ全てにボイスが入っている。さらに、LIVE2Dが使われており、ストーリー中もキャラクターたちが動くようになっている。臨場感のあるストーリーは、本作ならではの魅力といえよう。また、ライブなどで貯めた「ストーリーpt」を使って、各キャラクターのストーリーを楽しむことも可能だ。メインキャラクターである8人それぞれに15話ずつ用意されているなど、ストーリーのボリュームもかなりのものだ。
▲LIVE2Dを活用しており、キャラクターが表情を変えたり、動きを見せたりしてくれる。胸も揺れる。またストーリーはフルボイス。ストーリーパートだけでも楽しむ価値はありといえるだろう。
このほか、ライブのスコアを左右する要素として、メンバーの育成があげられるだろう。ガチャやライブ報酬などで獲得したメンバーで、ユニット編成を行ったり、あるいは合成で育成したりしていく。メンバーの育成方法は、他のスマートフォンゲームでいうところの強化合成に該当する「強化レッスン」と、絵柄やパラメータが変わる進化合成に該当する「進化レクチャー」の2種類がある。「強化レッスン」は、ライブなどで手に入るコインと、メンバーを使っていくもので、対象メンバーのレベルが上がっていくことになる。また「進化レクチャー」では、親密度が最大値になった状態で、ライブなどで手に入る素材を使うことで可能になるそうだ。パラメーターのほか、様々な衣装に着替えてくれる。
なお、出演声優陣8人がゲーム中と同じく、アイドルユニット「8/pLanet!!」として、6月8日に1stシングル「ファンタジア」のリリースすることが決定している。すでに5月15日に開催されたイベント「TAKE ON ME vol.5 ~Girls Music Lab~」に出演した。アイドルユニットのファンとして入った人がゲームユーザーに、そしてゲームのユーザーがアイドルファンに…という相乗効果が期待される。同様の展開は、『Tokyo 7th Sisters』や『アイドルクロニクル』などの先行事例でもみられたもので、成功させることは決して簡単ではないのだが、同社のスピード感を見ていると十分可能なのではないかと期待してしまう。iOSとAndroidの合計のユーザー数がすでに2万5000人を超えるなど、ユーザーからの支持も着実に広がっている。今後、アイドルリズムゲームというジャンルの一角を担うタイトルに成長するのか見守りたい。
(編集部 木村英彦)
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